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しみじみと染みる映画に、しみじみと響くチェロ 『めがね』

meganedvd2.jpg Amazon


DVDで「めがね」を見ました。
監督は小林聡美さん。

小林さんの「かもめ食堂」を見てから気になっていてようやく。

舞台は与論島。
鹿児島県だそうです。

以下、ストーリーそのものは書きませんが、
内容が分かる記述もありますのでご注意を。



音楽の感想から。


素敵です。チェロです。

映画音楽によくあるように、
同じメロディが色々形をかえて、
本作の場合は楽器もかえて、度々登場しますが、
なかでもチェロが美味しい。

冒頭にも旋律を弾きますし、
(かぶせてくる弦合奏も素敵です)、
途中、日が落ちてすぐの薄暮れの中、
自転車でとぼとぼ走る情景も、
暖かいチェロの音色に包まれるようです。


ほかにも、
ピアノのメロディに印象的な対旋律を合わせたり、
マンドリンがメロディを弾いてるときに、
さりげなくピチカートを弾いていたり。
(ベースかもしれませんが、たぶんチェロ)。

事前に音楽のことは全く知らなかったのですが、
もちろん私としてはとてもうれしいです。

どなたが弾いてらっしゃるのか、
ちょっと調べただけでは分からなかったのですが。

サウンドトラック
meganesantra.jpg Amazon

の情報をみてみると、
「薄暮れ」のほうのチェロの曲は、
『めがねのチェリスト』
という題のようで、
眼鏡なくしては生きられない私としては、
これまた嬉しい(笑)

(なお、上記リンク先から試聴できます)


物語は、

 詰まり、ほぐれ、ひらいていくお話。

って、さっぱり分かりませんね(笑)

いえ、でもご覧になった方であれば、
そのまま同意とは言わないまでも、
「そういうふうにもいえるね」
とはおっしゃって頂けるはず・・・

劇的な展開もありませんし、
何も明らかにならないのですが、
なんだか、

「そっか、それでいいんだ」

と、じんわり明るい気分になりました。

チェロも、もっと朗々と歌おうとすれば、
きっとずっと劇的に弾けるはずだと思うのですが、
絶妙に抑制が効いていて、
やっぱりじんわりきます。

これはサントラを買わないと、
ということでひとまず買い物カゴへ。

いいですよ、「めがね」。





bann2.gif
個人的にはハルナさんが好きです。似てる(笑)
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テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

「のだめファン」が「音楽ファン」になるか?:のだめカンタービレ劇場版 最終楽章 後編


世間には「のだめ」をきっかけに、
クラシック音楽に興味を持った方も、
結構いらっしゃるそうです。

そのような方々のうち、
「のだめファン」から
「クラシック音楽ファン」に移行される方が、
どれくらいいるのか、興味のあるところ。

まず「のだめのCD」の購入まではよいとして、

(たとえば下のようなCDが売り出されています。
のだめカンタービレ コンプリート BEST 100
nodame100.jpgAmazon
結構売れたそうです。記事作成時のAmazonランクが51位。)

その先へ進むかどうか。

これ、結構むずかしいと思うのです。

というのは、

「数十枚、数百枚とCDを買い集めて聞き込んだり、
 コンサートへ月に一度でも足を運ぶ」

のと、

「あのドラマで樹里ちゃんが弾いてた曲ね!」

とは、結構遠いのではなかろうかと。

予想では・・・100人に2、3人くらいは・・・
いてほしいものですが(笑)

いえ、むろん、
コミックやドラマは、
何もクラシック音楽のプロモーションのために
制作しているわけではないでしょう。

けれども、
のだめで興味を持った方のうち少しでも、
本格的なクラシック音楽の魅力に取り付かれる方がいるとしたら、
私としては嬉しいです。

例え日本全国でたった一人しかいなかったとしても、
その一人の方は、
「のだめ」がなければ、
クラシック音楽ファンにならなかったのでしょうから。
「少ない」は「いない」ではありませんからね。


おっと、マクラが長くなってしまいました。
映画、えいが。


うーん、と。


前編の時には結構おもしろくて色々感想を書いたのですが、
今回は・・・まあ、おつきあい?
という感じです。


もともと映画が大好きとか、
実写の「のだめ」の大ファンであるとかいうわけではないのですが、
 最初のTVドラマ(DVD)、
 ヨーロッパ編(DVD)、
 映画の前編(DVD) 、
と、これまで見てきたので、
それなら最後も見ておくか、
という程度の気持ちで行ってきました。

そうしたところ、
やっぱりというか何というか、
「ドラマを完結させた」
という以上のものはあまり感じられず・・・

テレビドラマはエンターテインメントとして面白かったですし、
映画も、前編のほうでは映画館ならではのアレコレもあって、
それなりに楽しめたのですけど、ね。
今回は、
「ああ、実写のほうはそういう風に終わらせたんだね」
という感想です。
コミカルな要素があまりなかったからかもしれません。

これは、原作のコミックスを読んでいるからかもしれません。
原作で私の心に残った要素が、
映画では結構ごっそり落ちていて。

なお、原作の感想はこちらで書きました。
(今はオマケが連載されているそうです。)


「のだめ」について、
もともとが漫画ですから、
クラシック音楽の側からどうのこうのと言うほうが
見当違いな気もします。

ですが、
音楽のほうのファンである私としては、
どのようなルートであったとしても、
同好の方がふえるといいなぁと思いますので、
冒頭に書いたようなことを思うのでした。


なお、これに関連して、
「クラシック音楽」と、
「商業」、さらには、
「人気」について、
思いついたこともあるのですが、
それはまた、別の機会に記事にしますね。


本日は、
感想というほどの感想にもなりませんんでしたが、
「のだめ」映画後編の感想をお届けしました。


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原作の登場人物ではオクレール先生が好きです。

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

いつか「その日」が来る前に 【映画:おくりびと 】



映画・おくりびとのテーマ曲について、
こちらの記事で、マイスキーの演奏の感想を、
こちらの記事で、自分でも弾いてみた報告を、
書きました。

その映画のほうについて。

私は映画をほとんど見ないのですが、
われらが古川展生さんが独奏チェロを弾いている、
(注:アテレコ&サントラです)
ということで、
これは映画館の音響で聞いておかないと、
という動機で見に行きました。

それが、音楽も素晴らしかったのですが、
それ以上に、お話に大変感動してしまい、
私としては本当に珍しいことに、
二時間ほとんど涙を流し続けていました。

その後、あちこちで受賞し、
海外でも話題になり、
昨夏に欧州へ行った際には、
オランダで出会ったドイツ人の女の子が、
興奮気味に"Departures"のことを語ってくれました。

映画の公開からは随分経ちますが、
せっかくですので、
その感想を書いておこうと思います。


まずはネタバレ抜きの感想を一言で。

 見ておいてよかった、です。
 祖母と両親が健在なうちに。
 本当によかった。








では以下、ストーリーそのものは書きませんが、
若干のネタバレもありますので、
未だの方はご注意を。





私は今年(もうすぐ)29歳になります。
幸いなことに、
祖母(父方)と両親は健在です。

ですが、映画を観たとき、
祖母は八十になり、
今も元気ではありますが、
孫の私としては、
そろそろ心の準備をし始めていた頃でした。

映画を観て、改めて思ったこと。

どんな形であれ、お別れは来る。
それならば、どんな風に、
祖母を、両親を、送り出したいだろう。

劇中、
ルーズソックスをはいてみたい、
と言っていたおばあちゃんに、
最後に願いをかなえてあげる、
高校生らしきお孫さん。

あるいは、
女性の経営していた銭湯を続けることを約束し、
最後の最後に、その旅立ちの手伝いをする、
堅い友情で結ばれた男性。

あるいは、
妻子と別れ、最後の最後まで筋を通した父を、
しかし最後の最後には、ついに通じ合い、
自らの手で送り出すことが出来た息子。

故人との最後のときを、
厳かに、
あるいは美しく、
あるいは激しく、
ときには醜ささえも抉り出しながら、
納棺の儀のまわりにいる、
あらゆる立場の人たちが、
描かれてゆく。


冒頭に書きましたように、
そのなかで、私としては、
「送る」ひとたちの心情に、
最も動かされるものがありました。


もちろん、自分が「送られる」側になるときも、
いつかは来ます。

とはいっても、もうすぐ29歳になる私としては、
もちろんそれが、
明日のことかもしれない・・・とはいえ、
あまり「自分のこと」としてピンと来ません。

また、「送り出す」ほうについて私は、
幼い頃の、祖父と曽祖父のお葬式の記憶は、
ぼんやりと、あります。
しかし、ちゃんと「物心」ついてからは、
近しい人の死を経験していません。

ですが、それも、おそらく、
そんなに遠い話ではないだろうな、と思っています。

そこで自然と、
「どう送り出したいか」と考えさせられ、
どのようなことか、まだ分からないものの、
「その日を迎える準備を」したい、
と思いました。


今からそのときまでに、
私はどんな孫で、息子で、いられるだろう。

そのときがきたら、
どんな孫で、息子で、いられるだろう。

いやそもそもその前に、
私が両親に「送り出される」ような親不孝だけはすまい、

などなど・・・。



その日がいつかは分からないけれど、
その「いつか」は、必ず、来る。





冒頭に、
ドイツ人の女の子の話を書きました。
それを聞いて私がとても嬉しかったのは、
日本に独特の儀式である、
納棺の儀を巡るお話でありながら、
異なる文明のもと、
異なる死生観をもつ宗教文化の中で育ったであろう人とも、
感動を共有できるということです。


生を授かり、生かされ、送り出される。


世界中どこでも、この事実は同じ。
そしてそのときの想いも、いくばくかは、同じ。
だからどう、というわけではないのですが、
何かそのことが、とても嬉しく感じました。



私は、あちこちで書いておりますように、
あまり「オススメ」はしないことにしています。


ですが、この映画につきましては、
もしもご覧になってない方で、
ここまでお読みの方がいらっしゃいましたら、
是非一度、観ていただきたいなと思います。



当ブログは音楽ブログではありますが、
本日は、映画「おくりびと」の感想を書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。



追記1:
そういえば、自分が「送り出される」ときのことについて、ひとつだけ、決めていることがあります。儀式自体はどんな形式でもいいのですが、ただ、フォーレの「レクイエム」(コルボ指揮)をかけて欲しい。


追記2:
たくさんの受賞もしていますので、あちらこちらで取り上げられていますが、私の情報源として、「ほぼ日刊イトイ新聞」の本木さんのインタビューをご紹介します。
http://www.1101.com/okuribito/


追記3:
これは本当に蛇足なのですが、本木さん演じる元チェリストで納棺師の主人公。その奥さん役の広末さん(1980年7月生)は、私と同学年です。はい、ほんとにどうでもいいですね(笑)



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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

のだめカンタービレ 最終楽章 前編



みてきました、「のだめ」の映画。

ネタバレがあるかもしれませんので、
念のため、ご注意を。



私はコミックで20巻まで読んでますので、
今回、映画になった範囲はストーリーも知っています。
ですから、ストーリーよりも、
どんな演出がされているかに興味がありました。
映画館なら音響もいいし。


では感想をメモ。


■音楽

下手な演奏の演出がうまかった。
もちろん、ちゃんとしたところはしっかり!
ロンドンフィルの演奏で1812、楽しめました。
(大砲つき!)
ペール・ギュントの音楽が効果的に使われていました。
あと印象に残ったのはトルコマーチ。(モー様版:笑)


■演出

第九の歓喜の合唱が前半で使われますが、
そこの画面の演出がすごかったのなんの。
そのあとを知ってる私は、
「あー、なんて残酷な・・・」
と思いながら見ましたが、
ストーリーを知らなかった方は、
そのあとの展開で、
さぞショックを受けたのではないでしょうか。


■画面と音

楽器をされる方はみなさん感じる違和感だと思うのですが、
手と音が合ってない、とか、
画面では演奏止めてるのにBGM的に音楽が残るとか、
こういうのは苦手です。
一瞬クラっとなる。酔いそう。

そうそう、
今回新たに発見した(笑)違和感があります。

まず、画面が指揮者の後ろからのとき。
ヴァイオリンが左から、チェロが右から聞えます。
つまり、オーケストラの客席にいるみたいな感じ。
このときは、画面と音が合ってます。

ところが。

画面が指揮者の正面をうつすとき。
もちろん、主演の人は指揮者役ですから、
そういうアングル、たくさんあります。
でも、このときも、
上と同じように聞えてきます。
つまり、
チェロの音は右から、
ヴァイオリンの音は左から。
でも、ヴァイオリンは画面右にいますし、
チェロは画面左にいるのです。

もうこれが、気持ち悪いのなんの(笑)


■コンマス

マルレ・オケのコンマス、シモンさん。
コミックの中では私の大好きな登場人物です。
いかにもという感じで描かれていて、
指揮者と息が合ってくるところもばっちり。
ああいう人、実は好きです。素敵。


■カトリーヌ

かわいい!


■オクレール先生

テレビのときとは声がかわってました。
結構違和感。すぐになれましたけど。


■上

上にいく、ということについて、
考えてしまいました。

設定上の主人公と、私は同じような年齢です。

その職業をやっていくための修行期間がだいたいおわって、
専門家として駆け出した、という時期でもあります。

楽しくないとやっていけませんが、
楽しいだけではやっていけません。

そしてまた、世界に対して、
自分という商品を売り込むことも、必要で。
そこにはたくさんのライバルがいて、
「食っていける」程度には何とかなっても、
本当に上にいけるのは、
才能に恵まれたうえで、
さらに才能を磨き続け、
その成果を世に問うて評価され、
さらに運までも引き寄せることのできた、
ごく一部の者だけ。

そういう、「腕一本」の世界で、
専門を追求するときに、
他の大切な何かを犠牲にしてしまうことが、
せざるをえないことが、ある。


上に行きたいと私は願っていますし、
そうするための行動もとっていますが、
本当にそれだけの覚悟があるのだろうか、と。





コミックやテレビの「のだめ」をきっかけに、
クラシック音楽を聞くようになった、
あるいは楽器を始めた、という方がけっこういらっしゃるそうです。
普段はテレビも映画もほとんど見ない私ですが、
そして上記のように違和感も色々感じはしますが、
それでもこういう作品があることには感謝したいと思います。
クラシック音楽にまつわる色々な誤解を解くのにも、
すこしは貢献しそうですし、ね。


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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

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サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
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ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
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トゥルルス・モルク
ショパン・チェロ曲集
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ウィグモア・ホールライブ
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◆ 愛用スピーカー  ◆
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◆ 愛用の消音器 ◆
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◆ 今弾いてる楽器  ◆
Cao工房 ゴフリラーモデル
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