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弦楽器に歌わせるなら歌曲を弾けばよい。 モーツァルト「レクイエム」:ドビュッシー四重奏団

sqrequiem.jpg HMV


チェロを始めてもうすぐ3年になります。

旋律をうたう楽器としてのチェロは、
これまでCDなどでよく聞いていたので、

「チェロや弦楽器は旋律を歌うもの」

という認識は結構ありました。

というのも、
チェロ奏者やヴァイオリン奏者のCDでは、
チェロやヴァイオリンが旋律を弾き、
ピアノが伴奏をする、というのがよくあります。

そういうCDの例として、私が聴いている範囲で、
素晴らしいCDと思うものを下記の記事でいくつか紹介しました.

チェロCD・初めの1枚にオススメは?
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-163.html


なかには歌曲からの編曲などもあり、
例えばフォーレの「夢のあとに」などは、
ごく頻繁に弦楽器でも演奏されています。


しかし。


一方で私自身はというと、
バッハを中心に学習していることもあり、
いまいち「歌う」ことが出来てないように感じていました。

以前は管楽器をしていたので、
呼吸で音を出すという意味では歌と近いところがあったのですが、
弦楽器だとなかなか思うように出来ない、という。

それで昨年は上記「夢のあとに」などを練習しながら、
これは主として運弓の問題なのだろうと思い至るようになりました。

そして、少しずつですが、
歌うときや、
管楽器を演奏するときにしていた「歌う」ことを、
運弓や左手のビブラートで表現する方法を、
練習していたところです。

バッハの無伴奏チェロ組曲は、
基本的には非常に器楽的、
あえていうなら鍵盤楽器的な音楽だと思います。
(サラバンドなどは例外と言えるかもしれませんが)

そこでは、メロディを歌うことよりは、
舞曲のリズムと和声の原理に従って音楽を進行させ、
最後の和音で解決に至ることが、
演奏上の主たる要求になる、
と感じています。

西洋音楽の3要素のうちの、

・リズム

と、

・ハーモニー

と言える・・・のかどうかは自信がありませんが(笑)

それが、歌曲を練習したおかげで、

・メロディ

についても、その表現方法を練習することが出来、

「弦楽器は歌う楽器である」

ということが、なんとなく、分かるようになってきました。


さて。


本日紹介します演奏は、

モーツァルト作曲 「レクイエム」

の、

ドビュッシー弦楽四重奏団

による演奏です。

当然ながらレクイエムは歌曲。

このCDではそれを弦楽四重奏に編曲し、
ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロで演奏しています。

普段はこういう色物(?笑)は、
よほどの事前知識があるか、
奏者の誰かのファンであるか、
でないと聴かないのです。

が。


先日エール・フランスの飛行機に乗った際に、
読書のBGMをと思い、
せっかくなのでフランスぽい音楽をと、
機内の音楽サービスを探したところ、

「ドビュッシー弦楽四重奏団」

の名前に惹かれてこれを聴いてみたのです。

そしたらあっという間に釘づけ(笑)

もう弦楽器が歌うわ歌うわ、
耳が離せなくなってしまいました。

モーツァルトのレクイエムは以前からこちらのCD

requiemunormal.jpgAmazon

で聞いていましたが、
弦楽四重奏で聴くと、聴きなれた旋律ではあるものの、
なんといってもそこにチェロが入っていますので、
アマチュアチェロ奏者の私としてはチェロの音を追いかけてしまいます。


多くの場面ではヴァイオリンが主旋律を弾きますが、
そこはモーツァルト(の曲の編曲)。
ベース音を刻むだけではなく、
低音部にもさりげなく美しい旋律が配され、
チェロ聴いていても結構満足。

もちろん高音部のヴァイオリンは、
モーツァルトの流麗で印象的な旋律を、
これでもかと連ねていきます。

弦楽器は歌える楽器なんだなと、
当然と言えば当然ですが、
あらためて認識させられました。

そして、私もこのように自在に歌うことが出来るようになりたいと、
志を新たにした次第です。


本日紹介しました演奏は、

モーツァルト作曲「レクイエム」
ドビュッシー弦楽四重奏団 
sqrequiem.jpg HMV

でした!


なお、未聴ですが、
クイケン四重奏団による同曲の演奏もあるようです。
sqrequiem2_kuiken.jpg Amazon



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テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

涼しげな表紙に熱い演奏 アクアトリニティ・水の薫り



aqua.jpg Amazon




夏に聞きたい音楽、というと、
大きく二種類あります。

ひとつが、

・涼しげな軽い音楽

もうひとつが、

・情熱的で熱い音楽。


こういうのって面白いです。

冬に聞きたい音楽でも、

・やさしく暖かい音楽

・鋭く冷たさを感じさせる音楽

の両方があるようで。


このうち、

暑いから涼しげな、
寒いから暖かな、

というのはとてもよく分かるんです。

食べ物はそうですよね。

夏には、
カキ氷やざる蕎麦のような、
温度の低い食べ物が好まれます。
パスタだって冷製にしたりしますし、
飲み物は断然、冷やしたものが好まれて、
それも薄いグラスで飲んだりします。

冬には、
鍋物だったりシチューだったり、
温かいものを温かく食べられるようにします。
麺類も熱い汁にどっぷりつかっていて、
飲み物は熱いものが中心になり、
分厚いマグカップで飲みたくなります。

ところが。

音楽では、

夏に、わざわざ熱い曲・演奏を、
冬に、わざわざ冷たい曲・演奏を、

聴きたくなることがあるのですよね。
食べ物でいうと、
夏にあえて食べるキムチ鍋?

汗をかくと体は冷えますから、
そういう意味では効果があるのかもしれませんが、

「夏には熱い/暑いのが似つかわしい」

という感じ方をするのかもしれませんね。


そして、
夏にわざわざ(笑)聴く、
熱い演奏としては、
以前にこちらのアルバムを紹介しました。


真夏の夜の・・・熱気。 ヨーヨー・マ プレイズ ピアソラ
mapi.jpg



さて。

以前の記事でもちらっと紹介しました、
冒頭上掲のアルバム。


aqua.jpg Amazon


チェロ、ヴァイオリン、そしてチェンバロのトリオです。
チェロは水谷川優子さん。

この表紙をみると、
白いドレス、背景は水流、
そして水色の文字と、
とても涼しげ。

では内容も、
サラサラと気持ちよく涼しげに・・・かと思いきや!

いきなり第一曲が「ファランドール」で、勇壮に始まります。

むしろ、熱い(笑)

その後も、
中にはモーツァルトのかわいいアリアなどもあるものの、
どちらかというと熱演的な曲が多く、
アルバムの後半は、

・ゴッドファーザー
・黒いオルフェオ
・リベルタンゴ

と、かなり濃い編曲ものが続きます。
最後は、

・タンティ・アンニ・プリマ(ピアソラ)

でやさしく幕を閉じます。

(なお、どういうわけかアマゾンの曲リストは
12曲目で終わってしまっていますが、
そのあとに上記の4曲が続きます。公式サイト

あの表紙の涼しげな印象をもったまま聴くと、
一曲目からいきなり裏切られまあすが、

「熱い演奏こそ夏に似つかわしい」

という意味ではむしろぴったりな一枚でした。


演奏は、
さすがにこの編成になるとヴァイオリンが目立つので、
(それに水谷川さんの上品なチェロですし)、
ちょっとチェロ弾きとしてはさびしくもあるのですが、
暑い夏に(表紙とは違い)熱い演奏を楽しめる、
というのもありますし、
チェンバロと現代楽器の組み合わせも珍しく、
私は楽しんで聴いております。



本日紹介しました演奏は、

CD 水の薫り

aqua.jpg Amazon

アクアトリニティ
 チェロ:水谷川優子
 チェンバロ:水永牧子
 ヴァイオリン:磯絵里子

でした!


 

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テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

暑い夏に、涼しげなヨーヨ・マのチェロ 「オブリガード・ブラジル」「アパラチア・ワルツ」

yoyomabrazil.jpg AmazonHMV

aparachia.jpg AmazonHMV


6月がものすごく暑かったわりに、
7月後半はそれほど暑くなかったのでちょっと気を抜いていたら、
8月7日の立秋からこちらの暑さにげんなりしております(笑)

先日の記事にも書きましたように、
基本的には、チェロというのは、

 「暑苦しい楽器」

だと思っているのですが(笑)
もちろん、全てのチェロ演奏が暑苦しいわけではなく、
なかにはスイスイと気持ちいい楽曲・演奏もあります。

暑苦しさを感じさせない奏者としては、
ペレーニさんが圧倒的だと私は思っています。

が、氏の録音はもうすでに以下の各記事で紹介しました。

美しく、ただひたすらに美しく  ペレーニ ラフマニノフ/ヴォカリーズ
中庸の美 ペレーニ&シフ シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ
澄み切ったコンソメスープ ペレーニ バッハ&コダーイ/3つのコラール前奏曲
弾いて楽しみたい  ペレーニ ヴィヴァルディ/2つのチェロの協奏曲
晩餐のあとの、一杯のお茶。 ペレーニ ショパン/チェロ・ソナタより



そこで他にないかな、と、
手持ちのCDを掘り返してみたところ、
冒頭上掲の二枚がヒット。


一枚目、「オブリガード・ブラジル」は、
ヨーヨー・マとブラジル音楽の奏者達とのセッション。

一曲目、ピアノとの曲からいきなりガツンときますが、
陽気なようで明るいだけではない、
熱いようでクールな一面もある、
そして何よりも小気味よいかけあいが、存分に楽しめます。

(特にクラリネットとの掛け合いがすごいです!
 ときどきどっちがチェロか分からなくなる 笑)

yoyomabrazil.jpg AmazonHMV

私はブラジル音楽についての知識は全くありませんが、
このアルバムはヨーヨー・マの「軽々と弾く」チェロが、
とりわけぴたっとはまった例と言えそうです。

夏に聞く一枚として推薦するのに、
「ブラジル」という、
暑そうな国の印象がはたらいたことは否定しませんが(笑)



もう一枚は「アパラチア・ワルツ」。
こちらはいわゆる「フィドル」音楽で、
「カントリー・ミュージック」というものらしい。

私はカントリー・ミュージックについての知識は
全くありませんが(再)、
フィドルという楽器そのものは、
クラシック音楽の「ヴァイオリン」と基本的には同じもの、
らしいです。

それはそうと。

このアルバムは、飄々と軽快に弾き飛ばす(!)フィドル奏者に、
ヨーヨー・マのチェロがぴったりくっついていくという、
これまたマ氏一流の、
「技術がものすごいから何弾いても楽しそう」な演奏です。

(それをいうならコントラバスの人こそ驚きなのかもですが、
 まあバスのことはよく知らないので 笑)

aparachia.jpg AmazonHMV


もっとも、ジャケット写真の3人の、
涼しげな白シャツ姿にだまされていないとは言いませんが(笑)、
明るい、軽い曲を簡単そうにスイスイ弾きこなす、
三人の弦楽器奏者、ということで、
これまた「暑苦しくない」一枚と言えると思います。




ま、そういう演奏をしているときの奏者は、
実際には激しく運動しているので、
やっぱり暑いと思っているのだろうとは想像するのですけど、ね。






bann2.gif
自分が弾くのはどっちにしろ暑いのです。

カザルスの音色のやわらかさをOPUS蔵盤で聴く

casals_20110424023942.jpg AmazonHMV


カザルスの有名な無伴奏チェロ組曲の録音については、
こちらの記事でも少しだけ取り上げました。

カザルスのバッハは「パウ爺さん」の録音ではない!
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-344.html



演奏の感想は聞くたびに違うのですが、
自分が練習した曲を聴くと、

「こんなに沢山のことをカザルスはしていたのか!」

と驚きます。
特に右手のニュアンスの細かさに脱帽。
当分は真似できそうにありません。


さて、そのカザルス。

実際にナマで聞いた方によれば、
その音色は非常に柔らかく美しいものであった、
という感想もあるようなのです。
(すみません、本で読んだはずなのですが、
 ちょっと調べたところでは見つけられませんでした)

しかし、
これまでに聴いていた録音では音質が悪く、
上記のように強弱の「ニュアンス」、
あるいはカザルス独特の「音程」などは
聞き取れたものの、
音色はちょっと分からないな、
という感じでした。

チェロだということは分かるのですが、

「かすれてこすれているような古い音」

という感じで。
録音時期が1930年代ですし、
仕方ないか、と思っていたのです。

スピーカーにTimedomain Lightを
使うようになってからは、
古い録音でも結構躊躇なく買えるようになったのですが、
上記のように「強弱」「音程」などはよく聞こえても、
「音色」はやっぱり仕方が無いのかな、と。

(ちなみにこれまで聴いていたのは、
こちらのボックスセットに収録されたもの。
これを買う前はLPからCD-Rに落としたもの。)


さて。


クラシック音楽のCD事情に詳しい方はよくご存知だと
思うのですが、
クラシック音楽の、特に古い演奏には、
同じ奏者の同じ演奏であっても、

「編集が違う」

ということで複数のCDが出ていることがよくあります。
同演異盤、といいます。

これは、
もともとの録音のテープから、
CDになるまでに、
色々な技術的処理をするのですが、
それを色々な方法でやり直したり、
LPやSPレコードからCDにしたり、
ということを、

「もっといい音のCDに出来るように」

ということで、
同じ会社が何度も出していたり、
違う会社から出ていたり、
というものです。


本日紹介しています、
カザルスのバッハの録音でもそれがありまして、
もともとはEMIから出ているようなのですが、
他社からもいくつかあるようで、
そのひとつが本日紹介します、

OPUS蔵

というところのもの。

これはSPレコードから音を拾って、
CDを作り直している、とのこと。

カザルスの録音はすでに持っているので、
ちょっと躊躇していたのですが、
地元のCD店で安く(2枚組みで1000円以下!)並んでいたので、
思わず買ってしまいました。


聴いてみて、
あまりの克明さに驚きました!

これなら「音色」が分かります。

ようやく、
カザルスの音色を「やわらかい」と表現した人に、
同意できるようになりました。

やわらかい、の意味にもよりますが、
決して「ガーガーギャーギャー」いう音ではなく、
チェロのふくよかな音色、響きが伝わってきます。

弓づかいもリアル。
これまで以上に、
その「細かさ」が聞こえてきました。

ただ音が大きいとか小さいとかだけではなく、
曲に合わせて、フレーズに合わせて、
音色をつくっていることが分かります。


最初は盛大なノイズにも驚きましたが(笑)、
聴き始めるとすぐに気にならなくなりました。
ノイズはノイズ、演奏は演奏、という感じで、
完全に分離して聞こえます。
(解説によれば、多少のノイズ処理はしているようです)


これは聴いて良かったです。
ますますカザルスの演奏にはまってしまいました。




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本日紹介しました演奏は、
 J.S.バッハ 作曲  無伴奏チェロ組曲
 チェロ パブロ・カザルス
の、OPUS蔵による復刻版でした。

casals_20110424023942.jpg AmazonHMV
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(そして自分の演奏と比べてがっくりし、
こんちくしょうと思って練習するわけです 笑)

テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

『日本の人々のために』 by ヨーヨー・マ

たこすけさんが紹介されていました。

Youtubeチャンネル 
For the People of Japan 「日本の人々のために」
http://www.youtube.com/user/forthepeopleofjapan



チェリストであるヨーヨー・マ氏が、この度の日本における自然災害と、それによって発生した原子力の問題に対して、芸術的・文化的な活動がより行われるようにと作成したユーチューブチャンネルです。



日本の人々が大変な状況にある今、私は一人のアーティストとして、芸術や文化の在り方について深く考えさせられています。文化/芸術は、このような過酷な現実に直面してい­る人々の痛みを少しでも和らげることができるのだろうか

東京在住のある友人は、この疑問にこう応えてくれました。「自分が適切だと思ったことをためらうことなく実行するべき。行動しなければなにも始まらないのだから。」

私は、この映像によって、日本に住む皆様に少しでも心の安らぎがもたらされることを切に願っています。(ヨーヨー・マ)



ヨーヨー・マは無伴奏チェロ組曲から、
全6曲のサラバンドと、1番プレリュードを演奏。

他にはシルクロード・アンサンブル
のメンバーの演奏が掲出されているようです。





bann2.gif

テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

アクアトリニティ
水の薫り
aqua.jpg


サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
3202110926.jpg


ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
masong.jpg


トゥルルス・モルク
ショパン・チェロ曲集
mork.jpg


ミクローシュ・ペレーニ
ウィグモア・ホールライブ
perenil.jpg



◆ 愛用スピーカー  ◆
 Timedomain Light
light1.jpg
 



◆ 愛用の消音器 ◆
 マイ・ミュート
mute2.jpg



◆ 今弾いてる楽器  ◆
Cao工房 ゴフリラーモデル
IMG_0894_4.jpg

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