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野村友紀 チェロリサイタル 青山音楽記念館バロックザール

3ヶ月ほど前の演奏会ですが、
ちょっと理由があって(後述)、記事にします。


野村友紀 チェロリサイタル

 シューマン 幻想小曲集
 プーランク チェロ・ソナタ
 カサド   無伴奏チェロ組曲
 ブラームス チェロ・ソナタ第二番

チェロ 野村友紀
ピアノ 内田美保

バロックザールのHPには演奏会の記録がないのですが、
このときのチラシを作成した業者さんのサイトで、
チラシを見ることができます。
http://stage.iwill.in/?month=200906

野村さんは、経歴から察するに、
おそらく83~84年頃の生まれでしょう。
私より少し年下くらいの方であろうと思います。
今もドイツで勉強中とか。

演奏はとても立派でした。
本格派といか、真面目というか、正統派というか、
ほんとに素人の印象で申し訳ないんですけど、
「すっごい沢山練習したんやろうなぁ」
と感じました。

でもこのプログラム。
大曲ばかり4曲です。すごい・・・
どの曲も「熱演!」という感じ。

普通、
一曲弾き終わって奏者の方が立ち上がるとき、
ちょっと、「ニコッ」ってされますよね。

(アマチュアの私としては、
 あれいいなー、いつかやってみたいなーと、
 ちょっと憧れています:笑)

それが今回は、
800m走のゴールに駆け込んだ選手みたいでした(笑)。
毎回肩で息をしながら(苦しそう)、
やっとこ立ち上がる、なんとか礼、
三回目くらいに舞台に呼び戻されてようやく笑顔、
という様子。
本当に全身全霊で弾いてたんやろなぁと感じました。

プログラムの中ではブラームスの二番(長調のほう)が
特に印象的でした。

で、で、本題。

なぜ三ヶ月前の演奏会のことを
今頃記事にしようと思ったかというと、
そのときのアンコールの曲、
その曲名を知りたいのです。

最後はトロイメライかなんか、
そんなかんじのゆっくりの曲だったと思うのですが、
その前に弾いた曲が、
とってもオシャレで素敵な曲だったんですよ!

初めて聴く曲で、
ちょっとクラシック音楽っぽくないような感じもして、
ロビーにも曲名が出てなかったので、
結局分からず今に至っています。

で、で。
FC2ブログは、
けっこう検索にひっかかりやすいみたいなんですよね。
ここに書いておけば、いつか、誰か、
ひょっとしたら野村さんご自身か、
そのコンサートに来ていた方か、
関係者の方で、
その曲名をご存知の方の目に留まることもあるかもしれない!
と、ふと思いついたのでした。
どなたか、ご存知の方がいらっしゃいましたら、
どうか!コメント欄で教えていただけますと、
とてもうれしいです。
(本当に素敵な演奏だったんですよ!)

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優雅に、そして暖かく アルト・ノラス サン=サーンス/白鳥 [チェロCD No.16]

AA240_.jpg

今回紹介する演奏は、
 サン=サーンス 白鳥
 チェロ  アルト・ノラス
 ピアノ  タパニ・ヴァルスタ
です。


ここのところ、
練習記録7101112で書きましたように、
サン=サーンスの名曲「白鳥」を練習しています。
私はこの2月にチェロを始めたので、8ヶ月。
始めて半年くらいの人が弾く曲、ときいたことがあります。
だとすると、ふつうよりちょっと遅いようです。
私の先生は1ヶ月で勝手に練習したそうで。
先生の先生には怒られたとか(笑)
(10代後半でチェロを始められたときいています)
(「難しいことに挑戦するから上達するんだよ」
とおっしゃってました。 )

とはいえ、
白鳥が「弾ける」ことと、
白鳥を「練習する」ことは全然違いますよね。
私はとても「弾ける」とは言えません。

これまでに練習してきた「曲」は、スズキの曲集に載っている練習用に編曲されたものでした。それとはちがって、この曲は、もともとのチェロ・オリジナル。超有名曲なので録音もたくさんあります。

手元にある録音をいろいろ聴き比べていたのですが、とあるブログで、アルト・ノラス氏の小品集がいいぞ、というような記事を読みました。そこで早速取り寄せ。

ノラス氏は長谷川陽子さんの師匠だということで、名前は知っていました。
ノルウェーの方。
モルクさんと同じ、北欧のチェリストですね。
どうやらすごいチェリストらしいという記述もWebでは散見されます。

そこでこのCD。
曲目は以下のとおり。

1. 白鳥(サン=サーンス)
2. ロンディーノop.81-1(シベリウス)
3. アダージョとロンド(ウェーバー)
4. 蜂(フランソワ・シューベルト)
5. ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)
6. モーゼ幻想曲(パガニーニ)
7. ラルゴ[オンブラ・マイ・フ](ヘンデル)
8. トロイメライ(シューマン)
9. G線上のアリア(バッハ)
10. ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
11. アルペジョーネ・ソナタ イ短調D.821(シューベルト)

1から10までは、
定番の曲目が並んでいるのですが、
なぜか最後にアルペジョーネ・ソナタが入っています。
なぜ・・・どういう企画意図だったのでしょう。
いえ、私もチェロ好きの例にもれず、この曲は好きですし、
ノラスさんのこの録音も味わい深い演奏だと思いますし、
これを聞くことが出来るのは幸せなことです。
しかしこの並び・・・
トロイメライ、G線上のアリア、ヴォカリーズと続いたら、
そのままCDが終わりになるか、
最後にとても軽い曲(熊ん蜂の飛行とか、フォーレの蝶々とか)を
もってきて茶目っ気を出しておわるか、
いずれかが普通だと思うのですが・・・。
どうしてここにこの大曲が・・・。

コース料理が最後のほうになり、
デザートも頂き、
これで今日のメニューはおしまい、
あとは食後のコーヒー、
というところになって、

「さあ、今日のメインは子羊のソテーですよ!」

とでも出してくるかのような(笑)

ちなみに、今のところこの曲では、私はペレーニ&シフの演奏が一番好き。

そうそう、もう一曲、
ちょっと変わったのが入ってますね。
ツィゴイネルワイゼン。
ヴァイオリンの曲としては超・定番ですが、
チェロでこれを弾くというのはなかなか聞きません。
ライナーノートでは、これはノラスさんの得意曲目で、
楽譜は出版されていないとのこと。
ご自身で編曲されたのでしょうか。
演奏は・・・すごいです。
高音域で軽々と弾きこなしています。
しかし、私には、
チェロっぽいところはあんまり感じられませんでした。
面白い、けれど、チェロで弾いたから新しい発見がある、
というほどでもないかなぁ、と。
実演のアンコールで聞いたら楽しそうだと思いますけど、ね。

 (話はそれますが、私は、
 五嶋みどりさんがこの曲を録音してくれないかなぁと、
 ずっと思っています。ぴったりだと思うんですけどね。
 ステージではよく弾かれると聞いたこともあります。
 それとも今ではどこかから出ているのでしょうか。)

で、白鳥。
やっと本題です(笑)

あくまでも私見ですが、
(いえ、個人のブログに何を書いても私見に決まっているのですが:笑)、
この曲は、チェロの名曲として有名で、確かにとても美しい曲、
それもチェロの豊かな響きにぴったりの曲だと、思います。
が、きれい・・・だけれど深みに欠ける・・・ような気もするのです。

もちろん、それが悪いと言いたいわけでは決してありません。
軽重硬軟、色々な性格の曲を、それぞれに楽しんでいます。
でも、軽い曲には、ときどき物足りなさを感じたり、
ときには聞き飽きてきたりすることもあります。
なんとなくBGM的に聞き流してしまったりとか。
プロの演奏家による白鳥の録音でも、
「渾身の演奏!」というよりは、
余裕をもって、どちらかというと気楽に、
という演奏が多いように感じられます。簡単だし、短いし。

そこでこのノラス氏の演奏ですが、
まず音色が、何か違います。
私が聞きなれているチェロの録音に聞く音色とは何か違って、
なんだろうこれは、と思っていたら、
CDの帯にぴったりの言葉が載っていました。

「チェロの暖かい音色は、聞く人の心に安らぎを与えてくれます」

そう!
暖かいんですよ、音色が。
いえ、上記帯の表記は文脈からしておそらく、
「チェロの音色というのは(誰が弾くチェロでも)暖かい」
という意味だとは思うのですが、
この、ノラス氏の録音には、特に、
「暖かい」という言葉がぴったりです。

そして、
ひとつひとつの音、表情がとても丁寧に聞えます。
ビブラートのひとつひとつ、
ディナーミクのとり方、
ポルタメントやルバートも、
それぞれしっかり意味があって、
魂が入っている?とでもいうのでしょうか。
私は始めの数小節を聞いて、
「こんな密度の高い白鳥は聞いたことがない!」
と思いました。

とても優雅。上品。丁寧。
だけどこじんまりというわけではなくて、おおらか。
優雅でも気取った感じはなくて、どことなく素朴。

食べ物に例えると・・・うーん。難しいな。
ちょっと無理がありますが、
それでも例えたいので例えるならば、
お寿司屋さん、
それも白木のカウンターだけの小さな、
でもとびきり丁寧な仕事をされるお寿司屋さんの、
茶碗蒸し?

(白鳥のイメージからは甘いものかとも思うのですが、
 ノラスさんの演奏はあんまり甘い感じじゃないんですよね、
 私の基準で甘いのは、ヨーヨー・マとか、モルクとか・・・)

氏の演奏がどんな食べ物であれ(笑)、
わたしには当分マネできそうにもありません。
あんな音は出せないし、
あんなビブラートもかけられないし、
現状での「お手本」にはならなさそうです。

そうそう、このCD、もう一点。
オンブラ・マイ・フ、
トロイメライ、
G線上のアリア、
それにヴォカリーズは、
伴奏がピアノではなくオルガンです。
なかなか面白いですよ。



---------------------------------------------

今回紹介した演奏は、
 CD 白鳥~チェロ名曲集 より、
 サン=サーンス 白鳥
 チェロ  アルト・ノラス
 ピアノ  タパニ・ヴァルスタ
でした。

AA240_.jpg Amazon楽天
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練習記録 12 白鳥レッスン その3

今日はレッスン。
「白鳥」の三回目。

前回も大量に課題をもらっていたので、
せっせと練習はしましたが、
あまり自信はなく、教室へ。

いつものようにまとめを。

(1)音が途切れないように
・UP から Downにうつるときに、一瞬弦から離れる癖がある
・それで次の引き始めにアタックがついてしまう
 (つけてはいけない場所が多い)
・休符のあと、弓を弦においてから動かし始める
・空中で弓を動かしながら接弦(?)すると変な音が入る
・DownのあとUpに入るときにもアタックをつけないように

(2)よく鳴る状態をつくる
・鳴らすには押し付けてはいけない
・適切な荷重、重みをかける
・それほどずっしりかけなくても、適切な速度・場所で弓をうごかせばよく鳴る
 (毛をゆるゆるにしてお手本をみせてもらった!)
・高さ、引く場所によって適切な速度と荷重はかわる
・ハイポジションなら駒寄り。だが近すぎてもうまくならない
・最初のGからしっかり鳴らすこと

(3)左手
・高いポジションへの移動で高すぎる
・低いポジションへの移動で低すぎる
・つまり動きすぎ
・第4ポジションで指の間隔が狭い。G線のCが低い。
・最高音のDは共鳴を聞いて確認する


(4)伴奏
・楽譜に書いてなくてもrit、accel、a tempoはある
・ロングトーンのときは伴奏のタイミングに合わせて
・はじめのタラララは6つ!
 (4つで入っちゃったり、入れなくて8つになったりするらしい)

(5)クレッシェンド
・後半でより多くかけたほうが効果的に聞える
・最後の音のことを考えてはじめのほうの音量を調節する
・弓の配分を考えて使う。スラーでクレッシェンドなら後半の音で沢山使うことになる


まだまだ課題はあるのですが、
来年1月のはじめに教室の発表会があるので、
レッスンでの白鳥はこれでいったんおしまい。
でも練習は続けよう。


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音楽の素人が書く音楽ブログ

こちらの記事で、チェリスト水谷川優子さんのCDを紹介しました。

いきなり話はそれますが、
「日本ブログ村」というものがあります。

ブログを提供しているところ、沢山ありますよね。
当ブログは「FC2 BLOG」ですが、
以前にexciteやドリコムを使ったこともあります。
Yahooブログやlivedoorブログの方もよく見かけます。

そういうところはそれぞれ、
ブログをジャンルに登録出来たり、コミュニティをつくったり、
ジャンル内でのアクセス数でランキングが表示されたりするのですが、
他社のブログとのつながりは普通ありません。

それが「日本ブログ村」では、
自分のブログの情報を登録することで、
色々な会社のブログをジャンル別に一覧することができます。
当ブログは、
 「音楽ブログ」
 「チェロ」
 「クラシックブログ」
に登録させてもらっています。

各記事の下にある、これ↓
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をクリックすると、それぞれの頁に移動します。
そのクリック数の多さでランキングが決まり、当ブログでは「チェロ」の中ではだいたい6位前後をうろうろしています。ランキングに参加しないこともできます。

登録しているブログの記事が更新され、そのときにping(更新のお知らせのようなもの)をブログ村に送る設定にしていると、更新された記事が表示される機能もあります。

そこで、水谷川優子さんの話なのですが、
「チェリスト日記」というブログを運営されており、
ブログ村の「チェロ」に登録されていることがわかりました。

ブログ村のチェロの頁(上記バナーをクリックすることで移動できます)の、
更新された記事の一覧から「チェリスト日記」というのを何気なくクリックすると、
"Yuko-Miyagawa Diary"
というブログにアクセスするではありませんか!

プロよりもアマチュアのほうが圧倒的に人口が多いからか、
あるいはブログを書こうと思うのはアマチュアのほうが多いのか、
ブログ村の「チェロ」では(私のような)アマチュアの方が多いです。
いつもランキング上位に入ってる方でプロの奏者の方は一人だけ。

水谷川さんは登録はされているものの、
ランキングには参加していらっしゃらないようで、
これまで気づきませんでした。

もしもブログ村のサイトを見ていたら、
当ブログにいらっしゃることもあるかもしれないわけで、
それはちょっとドキドキです(汗)



日頃から、
「書かれた当人や、その専門の方が見ても大丈夫な記事を書こう」
と思っています。
それは、
「失礼のないように」というのもそうですが、
それ以上に、
「自分はこのことをよく知らない」
という自覚を忘れないことだと思っています。

「大丈夫」というのは「正しい」という意味ではなくて、
感想や印象に関しては、
「私がそう感じている」とはっきりしていることのみを書く。
事実に関しては、
出来るだけ裏をとったうえで、
間違いを指摘されたときにはすぐに改めるつもりで書く。
こういう姿勢でいようと、
いえ、少なくとも、こういう姿勢でいたいと、
思いながらブログを書いています。

というのも、
私自身が専門とする仕事に関して、
それを専門とされない方の書かれるブログの記事、
あるいは新聞やテレビで報道される内容には、
明らかに間違っているものも少なくなく、
「気持はわかるけど、ちょっと違うんだよなぁ」
としばしば思うのです。

さらに、
失礼を承知でそのような方々を「素人」と呼べば、
素人の視点からの専門家への批判や意見を目にすることがあります。
それらの多くは、
専門家はすでに考慮していることであったりとか、
あまりにも当たり前のためにいちいち言わないことであったりとか、
単純に事実に関する間違った認識にもとづいていたりとか、
他の何かを犠牲にしなくてはいけないため到底許容不可能であったりとか、
しています。

(こういう状況を端的に指すのが「床屋政談」という言葉ですね)

ということは、
私のブログについても、
プロの演奏家の録音や演奏会についてあれこれ書いているのは、
まさに「素人」から「専門家」への意見や感想です。
ですから、
おそらく専門の音楽家の方がご覧になれば、
おかしな点は沢山みつかるだろうと思うのです。

と、言いつつも、
これからも素人談義をしていくつもりなわけですが(笑)、
ソクラテスに習いまして、
自分が素人であることを分かっている、
自分はあまり知らないということは、知っている、
ということを忘れずにいたいと思います。

そしてそれでも、
私がそのときそう思っている、という事実がある限り。
演奏の感想や、練習に悪戦苦闘する気持を、
書きとめていきたいと思っています。

毎日のように見に来ていただいている方もいらっしゃるようです。
ありがとうございます。
これからも当ブログをよろしくお願い致します。

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透きとおるチェロの音 水谷川優子 グリーグ/ソルヴェイグの歌 [チェロCD No.15]

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前回・前々回から続いて編曲ものを紹介。

 グリーグ作曲・ゴトーニ編曲 ソルヴェイグの歌
 チェロ 水谷川優子
 ピアノ マルティン・ラスティス

グリーグの「ペール・ギュント」はもともと劇音楽。
(その劇のそのまた原作はイプセン)
しかし音楽があまりにもすばらしいので、
その中から抜粋された「ペール・ギュント組曲」
のほうでむしろ有名なようです。
その中でも特に、
「朝」
「ソルヴェイグの祈り」
「オーゼの死」
の三曲は耳にする機会が多いようですね。

ところで、このもともとの話。
中学校の音楽の教科書に載っていたので、
劇のストーリーはなんとなく知っていました。

で、自分で聴くようになってから改めてストーリーを調べてびっくり。
このお話の主人公「ペール・ギュント」、
ひどい男だと思いませんか?

まずそもそもの始まりからして、
自分に想いを寄せている女性(ソルヴェイグ)がいるにも関わらず、
他人の結婚式に乱入し、
花嫁をさらって逃走。

・・・にもかかわらず、
逃走先の山で魔王の娘と結ばれかけ、
やっぱやめたといって逃げ出す。

それでソルヴェイグのもとにきた・・・と思ったら、
今度は魔王の娘がつれてきた子供を認知することを拒み、
逃げ出して母のもとへ。
しかしあまりにもギュントを心配していた母は、
そこで安心して亡くなってしまいます。
(葬送の曲「オーセの死」)。

ギュントは再び旅に出ますが、
故郷に戻る気は全くなく放浪の日々。
(「朝」はこのあたりのはず。)
大儲けしたりスッカラカンになったりしながら、
自分は予言者(預言者?)だといって他国の人をだましたり、
そこの女性(アニトラ)に誘惑されたりします。

しかし、
ソルヴェイグはそれでも彼の帰りを待っていて、
(ここでアリア「ソルヴェイグの歌」)、
ギュントは命からがら彼女のもとに帰ってきたと想ったら、
そのまま死んでしまうのです!


それでも膝枕(?)をしつつ、
彼のために美しい子守歌を歌うソルヴェイグ。

ああ、なんてひどい男。
ああ、なんて優しいソルヴェイグ。

略奪愛、拉致、浮気、子捨て、逃亡、放浪、詐欺、そして親不孝。
男の風上にはとうてい置けないギュントです。

だから言わんこっちゃない、ああいう男はやめとけ言うたやろ、
と、おせっかいな友人のようなことも言いたくなりますが、
ともあれ、こういう話です。
(私はあらすじを調べただけなので、
 原作をちゃんと読めばもっと何かいいお話なのかもしれません)

お話のスジはともかくとして、
音楽は多彩で美しいメロディが沢山。
オーケストラの効果も見事なので、
「組曲」がつくられたわけなのですが、
その、
ペール・ギュント組曲を、
チェロとピアノに編曲したものが、
今日紹介する演奏です。
(やっと本題にたどり着いた!)

もともとはオーケストラと、
一部には合唱の入っている曲ですから、
チェロとピアノだけだと、私は、
正直に言って時々物足りなくなります。

しかし、その最後の曲、
「ソルヴェイグの歌」はこれでも十分。

チェロの水谷川(みやがわ)さんは、
とても素直な発音で、
歌心溢れるすてきな演奏。

この録音で聴く限り、
「完璧なテクニック!」とか、
「スケールの大きな演奏!」とかではなく、
ひとつひとつの音を大事にしながら、
丁寧に弾き込むタイプでしょうか。

グリーグの情緒的な、
それでも決して品を失わない、
透明感のあるメロディは、
水谷川さんのチェロによく合うようです。

彼女は、かの近衛秀麿氏のお孫さんだそうですが、
演奏を聴く私にとってはそういう事実はどうでもよく、
このCDで時々彼女の音を聴き、
心洗われる思いをしています。
劇の主人公がどんなひどい男であろうとも(笑)

このCDにはペールギュント組曲のほかに、
グリーグとシベリウスの歌曲を数曲、
チェロ&ピアノに編曲したものが納められています。
その中ではシベリウスの
 「3月の雪の上のダイアモンド」
がお気に入りです。
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今回紹介した演奏は、
 CD ソルヴェイグの祈り
 グリーグ作曲・ゴトーニ編曲 ソルヴェイグの歌
 チェロ 水谷川優子
 ピアノ マルティン・ラスティス
でした。

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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

アクアトリニティ
水の薫り
aqua.jpg


サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
3202110926.jpg


ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
masong.jpg


トゥルルス・モルク
ショパン・チェロ曲集
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ミクローシュ・ペレーニ
ウィグモア・ホールライブ
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◆ 愛用スピーカー  ◆
 Timedomain Light
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◆ 愛用の消音器 ◆
 マイ・ミュート
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◆ 今弾いてる楽器  ◆
Cao工房 ゴフリラーモデル
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