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「船に乗れ!」作中の曲をYoutubeから ご紹介 2巻:独奏

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昨日の記事に引き続き、
藤谷治著、船に乗れ!(2)独奏に登場する音楽をYoutubeからご紹介。



モーツァルト:魔笛から

序曲


夜の女王のアリア(1つ目)

せっかくなので2つ目も。

・こちらのほうが有名かな?
・「わが心は地獄の復讐に燃え」ですからね、タイトルが・・・
・なお、作中では言及されていません。

パミーナとパパゲーノの二重唱

・私が魔笛の音楽でいちばん馴染みがあるメロディはこれ。
・なぜか?このメロディを使って、
 ベートーヴェンが「魔笛の主題による変奏曲」という、
 チェロの曲をつくったからです!

ザラストロと僧侶達のアリア


パミーナの嘆きのアリア

・うーん、モーツァルトのアリアにしては地味?

炎の試練・水の試練
 3分50秒頃からが炎の試練。
 5分15秒頃からが水の試練。

・あえて演出のない、音だけのものをご紹介。
・それぞれ前後にタミーノ、パミーナのデュエットが入っています。
・最後に聞こえる合唱は試練の克服を祝福する歌。



モーツァルト:フルート四重奏から
第3番第1楽章

・「音楽の喜びが急流となってほとばしる」
・フルートは古賀敦子さん。

第4番第1楽章

・演奏は大味ですが他に現代フルートのものがなかったので。

第1番第2楽章

・パユの演奏で口直し。
・やっぱりうまい!


J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲から
第3番プレリュード

・マイスキーは前フリが派手(笑)

第6番プレリュード

・冒頭の主題のなんと輝かしく力強いことか!
・途中から左手親指を駆使していることが分かります。


リスト:交響詩「プレリュード」




フォーレ:エレジー

・これはデュ・プレの演奏。
・以前にトルトゥリエの演奏を紹介しました。


ラフマニノフ:ヴォカリーズ

・以前に紹介したペレーニの演奏と同じ録音のようです。


ラフマニノフ:チェロ・ソナタ
第3楽章

・以前に長谷川陽子さんの演奏を紹介しました。


ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア

・沢山の演奏が掲出されていました。[再生リスト]
・女性ヴァイオリニスト&男性チェリスト、ということでこれを。


ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ ホ短調

・ソナタ入門だそうです。私もそのうち弾くのかな。


ラヴェル:ヴァイオリンとチェロのためのソナタ

・ここでは第4楽章だけを紹介。ここが一番マトモ(失礼)


ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

・小澤さんの指揮で。
・私の思う「世界一美しい音楽」です。


シュトラウス:ドン・キ・ホーテ 第5変奏

・引き合いに出されている、ロストロポーヴィチ&カラヤンの演奏



<関連記事>

「船に乗れ!」作中の曲をYoutubeから ご紹介 1巻:合奏と競争
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-201.html

 優しくて、残酷で、汚くて、それ故に美しい。 藤谷治「船に乗れ!」読後感
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-200.html


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この巻は読み返すのがつらかった・・・
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「船に乗れ!」作中の曲をYoutubeから ご紹介 1巻:合奏と協奏

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昨日の記事で感想を書きました、
藤谷治「船に乗れ!」から、
第I巻に登場する音楽を紹介します。

このページを開いたまま読書して頂けば、
どんな曲か、すぐに確かめられる次第です。

Ⅱ巻、Ⅲ巻は後日の記事で。


J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード

・私も発表会で弾いた、想い出の曲です。


チャイコフスキー:「白鳥の湖」組曲より抜粋
情景

ワルツ

チャルダッシュ

・これぞチャイコフスキー!


J.S.バッハ:フルートソナタ ロ短調

・シンプルな美しさ。


J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番より
アルマンド

同、サラバンド

・簡単だってことになってますが、私はこれに苦戦中。


ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第5番 春

グリュミュオー&ハスキルの録音が言及されてます。私もお気に入り。(この動画はシェリング&ルービンシュタイン。これも素晴らしい演奏です)


リスト:交響詩 「プレリュード」




メンデルスゾーン:ピアノ三重奏 第1番
第1楽章

第2楽章

・私がチェロを始めたきっかけの曲で、個人的な思い入れがあります。
・あえてカザルスの古い録音を。作中に登場するこちらの録音とは違いますが。


ヴィヴァルディ:フルートソナタ集 「忠実な羊飼い」

・全6曲、27楽章からなる作品集ですが、
 モダン・フルートによる演奏がこれしか見つけられませんでした。


シューベルト:ヴァイオリンソナタ イ長調

・小説中と同じ、「男性ピアニスト&女性ヴァイオリニスト」の演奏で。


J.S.バッハ:オルガン小曲集から
【祖父(松野先生)がホーム・コンサートの最後に演奏】

「かくも喜びあふれる日」BWV605

「汝のうちに喜びあり」BWV615

・短い曲ですが、本作中ではとてもとても大事な意味のある曲です。
・その後の展開を考えると、素直に頷けなくなりますが、
 そこに込められた祖父の思いには関係ありますまい。



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こういう「お役立ち」を作るのが好き。
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 優しくて、残酷で、汚くて、それ故に美しい。 藤谷治「船に乗れ!」読後感

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読みました。

藤谷治「船に乗れ!」全3巻。

読んでよかった。
この週末に、一気に読んでしまいました。

そして、まだ読んでいない高校生以上の人には、
特に、楽器をする人と、
恋をしている人には、
是非、読んでほしい、と思います。

また、
もしもまだ本書をお読みになってない方で、
読んでみようという方がいらっしゃいましたら、
3巻を準備してから2巻を読み始めることをおすすめします。




~ 以下、ストーリは書きませんが、
 内容を推測できる部分もありますので、ご注意を。 ~


今日は別の記事を更新するつもりだったのですが、
読み終わったたった今の気持ちを書いておきたいので、
こっちの感想文を書くことにします。


スミからスミまで共感。

一人称で書かれた主人公の気持ちは、
恐ろしいほど伝わってきました。

むしろ、そのどれもが覚えのあることで、
理解できないと思うことはひとつもなく、
(本当に、ひとつも、です)
まるで自分のことを書かれているかと思ったほどです。

私は音楽高校には行っていませんし、
音楽をそこまで自分が「演奏」「学習」したことは、
これまでにはありません。

ですが、音楽、合奏という経験はそれなりにありますし、
何と言っても主人公と同じ、チェロを弾いています。
(チェロを始めてからこれを読んで良かった!)
それがこの物語への共感を深めたことは間違いないです。

おかげで本書に登場するほとんどの曲は知っていましたし、
自分が弾いたことのある曲もありました。
またレコードとして登場する特定のいくつかの演奏も、
聴いたことがあります。

特に第1巻の重要な曲、メンデルスゾーンのトリオ。
ここで登場するカザルスの演奏は、
私がチェロを始めるきっかけになった録音でした。

また、音楽とは違う世界ですが、
才能を努力によって磨いて身を立てること、
それには厳しい選別をくぐり抜けねばならないことは、
私のいる研究者の世界でも同じ。

また、ある人たちから高評価を受けながらも、
自分よりもはるかに才能のある人たちを知っていること、
などについては、よく似た経験をしたと思っています。

青春小説、という意味では、
音高どころか普通の高校にも(実は)行っていないのですが、
高校生の世代の頃には仲間に囲まれていましたし、
まとめ役になることも多くありました。

一方で、哲学にもそれなりに興味はあり、
本書に登場した書籍は全て、
一度は読んだことがありました。
そしてそれを理解できていないことまで、
でも分かった気になっていた、
あるいはそういう自分を特別だと思い込んでいた、
ということまで、全く同じ。

恋についてのことは、
さすがにここまで劇的な経験はしませんでしたが、
(これまでしないですんでいることには感謝しますが・・・)
それでも主人公の気持ちはどれも、覚えがあります。

あの、彼女の告白の一文を聴いたときの衝撃!
(主語は私。読んだ、ではなく、聴いた、です。)
そしてそのあとの、前日までとは全く違った日々など、
あまりにも苦しい(としか言いようがない)感情は、
多少文脈は違えど本質的には同じ感情は、
出来れば思い出したくないものでした。

本当に、このときだけは、
本書を開いたことを後悔しました・・・。

このあたりは男性読者のほうが、
格段に深い共感を得られるのではないかと思います。

一方で、女性読者のほうが深く共感できるであろうことも、
もちろんあります。相手がいないと恋愛の物語は成立しませんし、
舞台になっている高校は事実上、女子高で、
この世代の女の子の間の友情というか、
人間関係というか、
そういうものは私には不可解で仕方がありません。
(という意味では、主人公に共感できます)

と、ここまで主人公への共感を書いてきましたが、
どの登場人物も、すっかり「なじみ」になってしまいました。

小説の好きな方はみなさんそうだと思うのですが、
ひとりひとりの登場人物に、
背格好、顔、声、動作、髪型など、
かなり細かい部分まで自分の中に設定があります。

今でも名前を言われただけで目に浮かべることが出来ます。
ですので、もしも本作が映像化されたとしても、
ちょっと見れないのではないかなぁと。


私が一番好きな登場人物は、フルートの伊藤慧。

名前が私の本名と似ている、
というのもないわけではありませんが(笑)、
でも彼のファンであることは間違いないです。

慧君の隠された思いは、
最後まで明示されることはありません。
(いえ、小説としては分かりやすく描かれていますが)
私としても性向が違うので直接共感は出来ず、
また伊藤君と私は似ていなさ過ぎますが(笑)、
その故にか、こういう人物を私は大好きです。



第1巻で、
 切なく始まり、
第2巻で、
 甘く高まったかと思うとどん底に突き落とされ、
第3巻で、
 混迷の先の感動のフィナーレのようで実は、
 解決も復活もしていなければ、回答も得られない。

それでもやっぱり、
 優しさと残酷さをあわせもつ、
 美しさと汚さをあわせもつ、
 強さと弱さをあわせもつ、
私たち人間と、

そんな不完全な私たちに、
たとえ一瞬でも、
完全な美と調和と幸福とを経験させる音楽と、

その素晴らしさを感じさせる、
本源的な意味での人間存在への肯定を感じさせる、
素晴らしい読書経験でした。

また、
高校生、15歳~18歳という彼らの年齢からは10年以上はなれ、
もうじき30歳になろうという私は、
あの頃よりも、ずっと「大人」の視点から、
本書を読みました。

そして、今の私から、かつての私に聞かせたいことも、
全力で届けたいメッセージ、いや、命令も、
ものすごく沢山あります。
とりわけ、人の思いに気づかずに、
とてつもなく残酷な対応をしていた、
ということについては。

そのことを思い出させられました。

そして、それだけでなく、
あの頃と同じ情熱や衝動が、
今の私の中にも確かにあると気づかされた、
強烈な経験でした。
 

これによって、
10代後半の私に戻るわけでは決してありませんが、
それでも今日までとは違う明日からになるだろう、
とは、思います。


チェロを弾く少年が主人公の、
素晴らしい小説に出会えたことを感謝します。




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藤谷治「船に乗れ!」

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晩餐のあとの、一杯のお茶。 ペレーニ ショパン/チェロ・ソナタより


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本日紹介します演奏は、
 CD ウィグモアホール・ライブ
 ショパン作曲 チェロ・ソナタより第3楽章
 チェロ ミクローシュ・ペレーニ
 ピアノ デーネシュ・ヴァーリョン
です。



例えば、大晦日。

普段はバラバラに住んでいる家族が集まって、
親戚も少し集まって、ご馳走を食べる。

手巻き寿司やら、
お刺身やら、
ロースト・ビーフやら、
庭で穫れた野菜の煮つけやらで、
盛りだくさん。

デザートに手作りのケーキまで食べて、大満足。


居間に移動して紅白を見つつ、
しばし盛り上がったあと、
何人かは帰宅し、
夜の早い人は床につく。

テーブルを片づけ、
食器を洗い、
静かになって明かりを少し落とした居間で、
除夜の鐘を聴きながら、
ほっと一息つく。

そんなときの、お茶。



例えば、結婚披露宴。


華やかな披露宴でコースをいただき、
少しくだけた二次会で、
かつての同級生たちと再会を祝しつつ、
新郎新婦を囲んで盛り上がる。

気心の知れた仲間達と三次会まで行って、
大いに飲み、語り合って、
(若干騒ぎもして)、
気づくと終電を逃しそうなタイミング。

慌てて駅へ向かい、
週末の夜、まだ人の多い電車に揺られた後、
帰りの駅からはタクシーで自宅へ。

上着を脱いで、
ネクタイをゆるめ、
ソファにどさっと沈み、
今日の光景を思い出しながら、
ほっと気を緩める。

そんなときの、お茶。


こういう一杯のお茶は、
あたたかく体にしみわたり、
気持ちをほぐしてくれます。


さて。


本日紹介します演奏は、
先日の記事で発売情報を書きました、
ミクローシュ・ペレーニさんの新録音から。
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-150.html

このCDは演奏会の録音。
 バッハ無伴奏 3番
 ブリテン ソナタ
 ブラームス ソナタ 2番
と続いたあとに、
アンコールとしてショパンのチェロソナタから、
第3楽章が入っています。

この楽章はいわゆる「ゆっくり楽章」。
あのショパンが、チェロという、
旋律を歌うのが大得意な楽器のために書いた曲の、
ゆっくり楽章(ラルゴ)ですから、
さぞロマンチックな美しい曲だろう、
と、聞かなくとも想像できます。

まさにその通りの曲なのですが、
このCDに聴くペレーニさんの演奏は、
なんと穏やかで暖かい演奏でしょう!

「穏やかで暖かい」、
もうそれ以上の言葉が思いつかないくらいです。

そこでこの「感じ」に何か似てるものは、
と考えてみたところ思いついたのが、
先に書きました、
「マツリの後の一杯のお茶」です。

このCDを買ったときには、
バッハとブラームスが主な目当てだったのですが、
アンコールのショパンにすっかりはまってしまい、
この曲ばかり聴いています(笑)


そうそうもうひとつ、
ショパンの演奏の前に、
ペレーニさん自身の声で、
アンコールの曲紹介があります。

彼の声を初めて聴いたのですが、
高めの柔らかい、優しい声でした。

これもまた、
「一杯のお茶」効果を高めているような気がします。



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本日紹介しました演奏は、
 CD ウィグモアホール・ライブ
 ショパン作曲 チェロ・ソナタより第3楽章
 チェロ ミクローシュ・ペレーニ
 ピアノ デーネシュ・ヴァーリョン
でした。

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個人的にはこういうときは焙じ茶がいちばんです。
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スズキチェロ教本への素朴な疑問(2)・・・お手本CDの使い方

みなさんこんにちは。

昨日の記事で「スズキ教本の付属CD、テンポが早くてついていけない」ということを書きましたところ、反響の熱さに若干驚いているククーロです。

今日はコメントを頂いて考えたことなどを、先日からの続きで書きますね。予告していた「指板テープはり」への疑問は延期ということで。


■私の立場

まず、私の立場を明確にしておきます。

スズキメソードそれ自体については、賛成でも反対でもありません。

弦楽器を学習する者として関心はあります。

しかし、その善し悪しを専門的な立場から論じて、
「だからスズキメソードは良い」または、
「だからスズキメソードは悪い」と断じることは、
私には出来ません。

そもそも私はスズキの先生に教わったことはありませんし(教本は使いましたが)、発表会に行ったこともありませんし、故・鈴木慎一氏の著書も読んでいません。また、仮に経験があったとしてもその良し悪しが分からない自信があります(笑)

私が思いつく程度の疑問は、当事者であるスズキの先生方や弦楽器の教育に携わる方々がさんざん考えてらっしゃるでしょう。また、組織としての方針や方法論以上に、先生個人の力量・考え方が重要ではないかとも、思っています。

いずれにしても、私はスズキメソードの支持者でもなければ反対論者でもありませんので、誤解なきようお願い致します。


■だから素朴な疑問なのです

そして、先の記事で提示しました「お手本CDが早すぎはしないか」ということは、本当に私個人の、素朴な経験です。

自分が練習した曲のお手本CDを聴いてみた。
それと一緒に、あるいはピアノ伴奏のみの音源と一緒に、
弾いてみようとした。
するとそのテンポについていけなかった。

私が経験したのはこれだけです。

そして、このテンポでお手本演奏のみならず、
ピアノ伴奏のみ(マイナス・ワン)も収録されている、ということから、
もともとこの教本(と、CD)の利用者として想定されているであろう、
スズキの教室では、このテンポで学習するのだろうか?
と、想像しました。

私がそれをしようとすると非常に雑な演奏になってしまうことから、
・実際にこのCDと合わせて演奏するのか?
・だとしたら、そこまでトレーニングするのか?
・でないとしたら、なぜこのCDが添付されているのか?
という疑問を抱いたのです。

スズキの教室での実際を何も知らないがユエの素朴な疑問で、
決して批判ではありません。
知らないものは批判できませんから、ね。


■では実際は?

当ブログのお客様の中で、
実際にスズキの教室で学習されている(いた?)cello様より、
先の記事にコメントを頂きました。
その中で、「並大抵のことではない」とれていらっしゃいますので、
「あの早さまで頑張って追いつこう!」という練習は、
あまりされてこなかったようです。
そして、しかし、先生によってはそういう方もいらっしゃる、と。
(いろいろと教えて頂き、ありがとうございます!)

これで私の疑問のうち、はじめの二つは解決しました。
「使う教室も、使わない教室もある」
「あのテンポで弾けるようにトレーニングすることもある」
ですね。


■お手本通りのテンポの意味は?

さて、お手本のテンポに追いつくまで練習する、
ということに関して、
「曲が弾けてからが本当のお稽古のはじまり」であるから、
(おそらく、長期間同じ曲に取り組むことによって)、
最終的にはイン・テンポまで到達する、
とおっしゃる先生もいらっしゃる、とcello様に教えて頂きました。

「曲が弾けてからが本当のお稽古のはじまり」ということは、
スズキ教本の前書きにも書かれてありましたし、
私も「なるほどそうだよな」と思います。

しかし。

「CDどおりに弾くことが、その曲を自分の歌として演奏することだろうか?」
という疑問が沸きます。

インテンポで「弾ける」というのはテクニックの問題であって、
「曲が弾けて」いるかどうか、という課題に含まれそうな気がします。
上の言葉に合わせるなら「本当のお稽古」が始まる前の段階です。

そして「曲が弾けてから」の段階では、
「その曲にもっとも合うテンポを自分で考える」ことが、
課題になりはしませんでしょうか。

こういう矛盾の可能性がほうっておけない、
理系のククーロです(笑)



■お手本としては私も聴きます

一方、聴くためのお手本としてならば、
あのテンポにも、とても納得できます。

これに関してさくら様から、同CDの堤さんの演奏は、
・凝った解釈ではなく基本の表現がされている
・始めの1音から、間のとり方、曲の構成など勉強になるところは沢山ある
とのご意見を頂きました。

私も全く同じように感じています。
堤さんの演奏は、(ほぼ)楽譜の指示通りのようですし、
強弱や緩急、スラーとスタッカートの違いなど、
勉強になることが沢山ありました。
私がほとんど気づいてなかった楽譜の指示に、
お手本CDを聴いて初めて気づいた、ということもありました。

プロの方々の演奏会で弾かれるような曲と違って
教本の曲というのは音源があまりありませんから、
こういうお手本を繰り返し聴くことが出来る、
というのはありがたいことです。


■ではどう使うか

これは私のやり方ですが、
自分で音をとって一通りさらうまでは、
なるべく音源を聴かないようにしています。

これは、私の先生に、
「まあ、聴かんでもいいよ※」といわれたから…だけでなく、
先にお手本を聴いてしまうと、
自分で楽譜を読解する練習にならないのでは、
と思うからです。

いえ、私の場合、
読解といってもかなり初歩的なレベルですが…。

そして、一通り最後までいって、
ある程度「弾ける」
(というのは、「音が並べられる」という意味ですが)
ようになったら、お手本CDを聞いてみます。

それで実際にどんな音の並びなのかを確かめ、
また楽譜の指示で見落としがないかを調べ、
曲全体の「感じ」も勉強。

それから改めて練習し、
レッスンで先生に聞いて頂く。

と、いうような使い方をしていました。

※そもそも堤さんの演奏があまりお好きでないようです。



■演奏者としては

先にちらっと書きました、
「曲が弾けてからが本当のお稽古」について。
まず、
(1)技術的に弾ける
ようになってから、
(2)音楽的に表現する
という段階を踏むもの、と私は捉えています。

レッスンでは、ときに、
1小節のために1時間もかけて、
「どう弾くか」
「なぜそう弾くか」
「そう弾くにはどうしたらよいか」
といったことを相談・練習したこともあります。

こと、テンポの設定に関しては、
「技術的に弾ける」よりも速いテンポには出来ませんから、
その曲にふさわしい(と、私が感じる)音楽表現が出来るように、
技術を磨いて行きたいと、
そして、追いつけるようになった日には、
お手本CDの伴奏とも合わせてみたいと、
思うのでした。



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ふぅ。こういう議論はエネルギー使いますね(笑)
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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

アクアトリニティ
水の薫り
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サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
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ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
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トゥルルス・モルク
ショパン・チェロ曲集
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ミクローシュ・ペレーニ
ウィグモア・ホールライブ
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◆ 愛用スピーカー  ◆
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◆ 愛用の消音器 ◆
 マイ・ミュート
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◆ 今弾いてる楽器  ◆
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