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甘いだけではない、大人の味。 イッサーリス / シューマン作品集

shuman_20100829204624.jpg HMV



本日紹介します演奏は、
 シューマン チェロ作品集&ヴァイオリンソナタ
 チェロ スティーヴン・イッサーリス
 ピアノ デーネシュ・ヴァーリョン
です。



こどもの頃は、

 「大人の味」

という言葉に反発していました。


例えば、カキフライ。

牡蠣って独特のクセがありますよね。
苦味もある。
こどもにとっては、
あまり食べやすいものではなかったように思います。
他の揚げ物、
例えばエビフライや鶏の唐揚は、
当事から美味しいものでしたが。


例えば、奈良漬け。

あの味の濃さ、辛さ、アルコール発酵。
見た目が透き通った濃い琥珀色で、
美味しそうに見えるのですが、
食べてみると強烈な味で、
ちょっと美味しいとは思えなかった。


当事の私は、
「大人の味」だといわれると、
「こどもじゃないもん」とばかりに、
率先して食べたものですが(笑)、
今となれば、まさにそういうところが
「こども」なんだがなぁ、
と苦笑するばかりです。

そして、
無理して食べながらも、
「ほんとに大人になったら美味しく感じる
 ようになるのだろうか?」
と内心疑問に思っていたのですが、
カキフライも、奈良漬も、
ちゃんと(?)美味しく食べられるようになりました。

こういう味覚の変化は不思議ですが、
大人になるって結構楽しいもんだなと、
三十を前にして思います。



さて。


本日紹介のシューマン作品集。


シューマンはロマン派の作曲家ということで、
例えば「トロイメライ」のような、
明瞭なメロディラインのある、
甘口の曲を書いた人なのかな、と思いきや、
それだけでもない、ようで。

例えば本CDに収録されている、
ヴァイオリンソナタ(第三番)。
イッサーリス自身の編曲によってチェロで
演奏されていますが、
のっけからけっこうゴツゴツと始まります。

分かりやすいメロディラインがなかなか出てこなくて、
ちょっと旋律線が追えるようになってきた、
と思ったらあっという間に中断されてしまい、
始終、そんな感じ。

でも、一曲、じっくりと聴くと、
なんか良かったなぁ、
と思うのでした。

これを聴いてから他の曲を聴くと、
どれも、
美しいメロディばかりで構成されているとは限らない、
ということが分かります。

どちらかといえば、むしろ、地味。

いえ、でも、そこはシューマンですから、
甘いメロディにあふれた曲もちゃんと入ってるのですけど、
CD全体としては、けっこう苦い。


で、想像したのは、
ブランデーたっぷりのチョコレートケーキ、
それも甘さ控えめのやつに、
これまた、
砂糖を入れないホイップクリームを添えて、
コーヒー(当然ブラック)と一緒に。


大人になった今でこそ、
こういう苦めの音楽も楽しめますが、
こどもの頃、
いえ、そこまで遡らずとも、
10年前の私なら、
「よく分からない」
「きれいな曲だけがいい」
とか思っていたに違いない、
と思ったのでした。


そうそう、もうひとつ発見が。
私はイッサーリスの録音を買ったのはこれが初めて。
「ミスター・ガット弦」として、
あちこちで名前は聞きます。

でも、この録音を聞いて、
イッサーリスが有名になったのは、
 「ガット弦を使っている」
からではなく、
 「素晴らしい演奏をする」
からで、
その素晴らしい演奏をする奏者が、
たまたま、ガット弦にこだわりがあった、
のだろうな、ということ。

当然といえば当然ですが、
弦の選択ばかりとりあげてこの奏者を評するのは、
むしろその価値を間違って伝えるのではなかろうか、
とも思ったのでした。


このCDでも、
曲と一体になかったかのように、
シューマンに乗り移ったかのように、
のびのびとした音で自然に、
でも、細部までよくコントロールされた演奏を、
聴くことが出来ます。


なお、イッサーリスによるシューマン作品集、
もうひとつありまして、
それがこちら。

shuman2_20100829204641.jpg AmazonHMV
(エヴァ・ピラッツィ? 笑)


曲は、シューマンのチェロ協奏曲が加わり、
ヴァイオリンソナタが抜けます。
私は未聴ですが、こちらのほうが入手しやすいようです。




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本日紹介しました演奏は、
 シューマン チェロ作品集&ヴァイオリンソナタ
 チェロ スティーヴン・イッサーリス
 ピアノ デーネシュ・ヴァーリョン
でした。

shuman_20100829204624.jpg HMV
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甘さを控えたザッハトルテが好きです。
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テーマ : チェロ
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ポラギノールの主題によるピアノ・ソナタ


みなさんおはようございます。
消化器系は基本・元気なククーロでございます。

もともと今日は、
イッサーリスによるシューマン作品集を紹介しよう、
と思っていたのですが、
ふと訪れたかじはらさんのブログ「鍵盤迷走」で、
とても楽しい演奏が紹介されていましたので、
こちらでもご紹介。

一聴瞭然、詳しい説明は不要でしょう。



個人的には「↑今ここ」がツボ(笑)



こういう、
CMなんかで有名なメロディのアレンジもの。

ジャズの方はよくされていると思うのですが、
クラシックの、
それもソナタ形式にのっとったアレンジって、
あまり聴かないような気がします。
なんででしょうね?
「ソナタ形式」という様式は、
こういうの大得意なはずなのですが。


ま、いずれにしても私はムリ(笑


そうそう、ちなみに。
上掲のかじはらさんのブログは、
クラシックブログ村の最激戦区「ピアノ」で、
ずっと1位をキープされてる人気ブログです。
私もときどきお邪魔して勉強させて頂いております。


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どういう方が作曲・演奏されているのか気になります。
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レッスン#33 サラバンドは中身が濃い


今日は無伴奏1番、サラバンド。
先生はこの曲が好きだそうで、
お手本を沢山弾いてくれました。

お稽古に行く動機の半分くらいは、
先生のお手本演奏を聴きたいから、
だったりします。
聞いて楽しいというのもありますが、
コピー忍者の術を使いたいので(笑)


弓の張り具合
・今は張りすぎ
・張りすぎると弾かれる
・重音も弾きづらくなる
【どんどん強く張りたくなるのはナゼ?】

拍の取り方
・8分音符をひとつとして数えるとよい
・8分音符=52くらい
・きっちり意識しないとどんどんアヤフヤになる
・16分音符で速くなる
・付点もちゃんと
【あー、メトロノーム使わなきゃ】

重音
・どの音をどれくらい残すか
・上の音だけ残せばいいところも多い
・Upボウでも力まずに
・5度でG,Cを押さえるには指先の間接を逆に曲げる
・間接の部分でG線を押さえる感じ
・いちばん鳴るところで弾くように
【ギターでいうセーハ。できないことはない】

トリル
・必ず上の音から入る
・曲調がゆっくりなのでトリルも急がない
・場所によっては1回か2回入れるだけでもよい
【上の音から。これよく忘れます】

4ポジ
・小指がとりづらければ拡張で
・ラシドを134でなく、123でとる
【あんまり練習してない、4ポジの拡張】
【3ポジ拡張よりはマシな気がします】

下へのポジション移動
・4ポジから1ポジに戻るときに音がずれやすい
・逆はそうでもない
・意識してればとれるはず:「いつものところ」
【ポジション移動+弦がかわる、に弱いようだ】


そのほかに今日は、

・エンドピン4種類お試し
・バロック奏法に挑戦

というのもあったのですが、
これはまた別記事にて。

サラバンド、
つながってくると楽しいですが、
ゆっくりな分、ごまかしが効かず、
一音いち音の集中力を高めないといけなくて、
通して弾くとグターってなります。
それもまた楽しい。




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4/36、まだまだ道は遠いなぁ。
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腕、楽器、弦、松脂。 上達を助けてくれるのは?


ここのところ、松脂関連の記事を書いております。

はじめて別の松脂をつかってみたら、
けっこう感触が違い、

チェロ奏者は浮気をしない? ラーセン松ヤニの感想

弦と松脂の相性ってあるのかな、
と思って調べてみたら組み合わせ多数に圧倒され、

弦 × 松脂 = 組み合わせ多数。どうやって選べというのか!

現実的にはどうやって選べるだろう、
と思って二通りの仮想的なケースを考えてみました。

弦と松脂の組み合わせ:現実的な探究方法?


私としては、
こういう組み合わせ論議、
道具論議にも興味はあるものの、
とても全部を試す気にはなれず(笑)、
そのうち気が向いたら・・・くらいのつもりでおります。

ですので、
もしも私の比較・検討結果をお待ちの方がいらっしゃいましたら、
数年単位で気長にお待ちいただきますよう、お願いいたします(笑)


さて。


初心者である私としては、
チェロに関して何かを選択するとき、

「これは上達を助けてくれるだろうか?」

ということを基準にしたい、
と思っています。


今回、はじめてベルナルデル以外の松脂、
ラーセンを使ってみて、

「引っ掛かり」がよく、

特に低弦で、

「発音がラク」だと感じました。


一般的に弦楽器の運弓においては、
脱力の重要さが強調されます。

そうすると、
ある松脂が、

「引っ掛かり」が悪く、
「発音がラクでない」としたら、

右手に力が入ってしまいやすくなりそうです。

とするとそれは、

「これは上達を助けてくれるだろうか?」

という視点からは、
あまりよくない松脂、
ということになりそうです。



チェロには、
楽器本体、それに弓はもちろんのこと、

弦、駒、松脂、エンドピン、テールピース、ペグ、
アジャスター、テールガット、ウルフキラー、

と、交換可能な部品が色々あり、
気持ちとしては、色々試してみたくなりますし、
実際に試してみると、それぞれに変化があるのも分かります。

しかし、
先の記事でダンベルドア様もおっしゃっていますように、
このような部品の違いによる変化というのは、
奏者ほどには聞き手には分からない、
というのも事実のようですし、
弦をあれこれ試しているよりも、
その時間に上達のための練習をしたほうが、
良い結果が得られるのではないか?
とも思えます。


これからも、道具の選択にあたっては、

「これは上達を助けてくれるだろうか?」

という視点で選びたいと思っていますが、

「下手の道具しらべ」

に陥らぬよう、
何よりも腕を磨いて行きたいと思います。


そしてこれは思いつきですが、

「上達に役立つ道具」があるのとはまた別に、
「上達するとその価値が引き出せる道具」というのも、
またあるのではないだろうか、とも思ったのでした。

例えば、
「素晴らしい音がする弦」
だけれども、
「右手の脱力が出来ている奏者」
でなければ、
ちっともいい音がしない、とか。

「脱力が出来ている奏者」なら、
ちょうどいい引っ掛かり具合の松脂でも、
「脱力が出来ていない(力んでいる)奏者」には、
すべりが悪く弾きづらい、
というような。

銘器は名手でなければ鳴らしきれないともいいますし、ね。


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さ、練習しよ、練習。
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弦と松脂の組み合わせ:現実的な探究方法?

先日の記事で、

 松脂も結構大事・・・

ということを書いた後、

 弦と松脂の組み合わせは膨大(少なくとも672通り)

で、とても全部は試せそうにない、
ということを書きました。

チェロ奏者は浮気をしない? ラーセン松ヤニの感想
弦 × 松脂 = 組み合わせ多数。どうやって選べというのか!


現実的な解決策としては、
次のような方法が思いつきます。

(1)順番に選定

「楽器に合う弦」

をみつけたあと、

「弦に合う松脂」

をみつける。

これだと試験の回数は、

 28 + 24 -1 = 51回

で、すみます。

(最後の -1、分かります?)

WEBでの記述を拝見する限り、
多くの方はこの方法をとっているようですね。


(2)絞り込み のち 総当たり


「楽器に合う弦を数種類」

を見つける。

並行して、

「良い松脂を数種類」

見つける。

ここで残った

「弦数種類」×「松脂数種類」

の組み合わせを試す。

この「数種類」を仮に5種類とすると、
試験の回数は、

28 + 24 + (5×5) -9 = 68回


この -9 は、さきの -1 と同様ですが、

「一度試した組み合わせは、二度と試す必要がない」

という仮定に基づいています。

実際には
何度もとっかえひっかえ試したりするでしょうから、
こんな単純にはいかないでしょうけれども、
これくらいの組み合わせ数なら、
何とか現実的な範囲かな、という気がしますね。


が、

やっぱり大変なことには変わりないです。
弦を全部試すだけでも一苦労、
しかも数十万円の予算が必要ですからねぇ。

そんな時間があったら練習しますし、
それだけの予算があったら弓買いたい。

もしも私がプロの演奏家なら、
なるべく短期間で、
上記(2)の方法を試してみると思いますが、
実際の演奏家の方々はどうされているのか、
興味のあるところです。




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今度先生に聞いてみよう。
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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

アクアトリニティ
水の薫り
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サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
3202110926.jpg


ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
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トゥルルス・モルク
ショパン・チェロ曲集
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ミクローシュ・ペレーニ
ウィグモア・ホールライブ
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◆ 愛用スピーカー  ◆
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◆ 愛用の消音器 ◆
 マイ・ミュート
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◆ 今弾いてる楽器  ◆
Cao工房 ゴフリラーモデル
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