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見る目、聞く耳を磨きたい:シャコンヌ展示会まとめ

弦楽器店「シャコンヌ」の展示会、
これまで何回かに渡って、
私の感想や聞いてきたお話を書いてきました。

1.ストラディヴァリウスを弾かなかった日

2.弦楽器シャコンヌ、秋の展示会:楽器の感想

3.シャコンヌ、秋の展示会:勉強になったこと

4.弦楽器シャコンヌ展示会:楽器製作について

5.弦楽器店シャコンヌ展示会:お話いろいろ

6.弦楽器店「シャコンヌ」展示会:価格、鑑定、オークション、etc



これまで数件の弦楽器店を
お尋ねしたことがありますが、
これだけの長時間、じっくりと試奏し、
また、お話を伺ったのは、
初めての経験です。

非常に示唆に富む、
有意義な経験でした。

しかし、
そこで同時に考えたのは、

「どのような話を、
 どのような人から聞いたとしても、
 最終的に必要なのは、
 よい楽器、あるいは、よい楽器職人」

だということ。

話に説得力があるとか、
店員さんや技術者の方の対応が丁寧であるとか、
お店の雰囲気が良いとかいったことは、
関係ないとまでは言わないものの、
アマチュア弦楽器奏者の私にとって必要なのは、
そういうことではありません。

販売店にしろ、
職人さんにしろ、
それぞれ誇りをもって、
また明確な目的をもって、
プロとして仕事をされているのでしょうから、
その結果としての色々な事柄は、
私のような素人には、
とても「それらしく」聞こえることがあります。

しかし、その「それらしい」話が、
本当にそうであるかどうかも、
分かりません。

むしろ、
今回聞いてきたようなお話は、
研究者としての私からみれば、

「仮説の段階」

と思えるものも、多かったです。

お話が興味深かった
理念が共感できるものであった

ということと、
楽器選びそれじたいとは、
また、別の話。

どのような説明をされようと、
楽器を選び、購入するのは私です。

ヴァイオリン職人の佐々木氏は、
良い弦楽器店、技術者を見る目をつけることが、
よい楽器選びのための方法であると、
著書でおっしゃっていました。

その通り、と思います。




記事では、メモとして、
なるべく聞いてきたそのままを書きました。

それによって同店に関心を持たれた方が
いらっしゃいましたら、
どうか、私の話を信じずに(笑)、
ご自身の目、耳、腕で、
確かめてみて頂きたいと思います。

また、私としましても、
今回の取材(?)を通じて、
他の弦楽器店、職人さんのお話も伺ってみたいものだと思いました。




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弦楽器店「シャコンヌ」展示会:価格、鑑定、オークション、etc

弦楽器店「シャコンヌ」の展示会で聞いたお話。
昨日の更新を最終回にするつもりだったのですが、
やっぱり書き落としてたことがありました(笑)



■オークションと鑑定
・オークションはたいてい欧州で
・灯台元くらし。遠くから来た人のほうが必死
・なぜ掘り出し物があるか?
・持ち主が亡くなったときに出品されている
・持ち主は楽器の素性を家族に知らせてないことがある
・高い楽器を買ったというと怒られるから(笑)
・なんだかよく分からないけど古い楽器、として出品
・というのが昔はよくあった。最近はほとんどない
・鑑定だって人がするもの
・絶対の保証はどこにもない
・確率が高いか低いか、ということ
・定評のある鑑定師はディーラーの出身
・やっていることは同じ
・作ったところを見ていた人にしか分からない
・同じ工房でも他の人が作っていることがあるから


■楽器の価格、相場について
・必ずしも価値は連動しない
・世界の相場からあまりにも外れた価格では売れない
・仕入れ値もある
・モダンで世評の高い高価な楽器も置いている
・が、あえてオススメはしない
・為替が変動した場合、ユーロに合わせる
・ユーロが下がれば、店頭での円での価格も下がる
・そうでないと国際的な相場よりも不当に高く売ったことになる
 (「ユーロ安のため値下げ」という札がついてました)
・そのため、仕入れ時からの為替変動はリスク要因
・なお、シャコンヌではリベートをしない
・などなどによって、他の楽器店からは嫌がられることもある


■鑑定と楽器の価格
・オールドの楽器にシャコンヌでは鑑定書をつけていない
・鑑定書をとると価格は跳ね上がる
・逆に言うと、相場よりもかなり安い
・鑑定書をつけようがつけまいが、楽器は同じ
・それだけ名前で値段がついているということ
・価値によって価格がつくべきだと考えている
・オールドには希少性がある。それも価値のうち
・だが、あくまで基本は性能であるべき
・ストラドにも個体によって良し悪しはある
・ずいぶん前に有名な鑑定士を呼ぼうとしたことがある
・が、飛行機に乗らないと言われて諦めた
 (船でどこにでも行くそうです・・・)


■新作楽器「シャコンヌ
・イタリアのフェスティバル(?)で「シャコンヌ」を展示
・色々と感想を頂いた「日本人の勤勉さが作り出したもの」
・宮田大さんも試奏「何箇所か調整すれば本番でも使える」
  (演奏をしに来ていたそうです)
・色々な楽器を同じ奏者に弾いてもらって波形を分析
・ストラドや良質のオールドは偶数倍の倍音がよく出ている
・第2倍音(オクターブ上)が最も大きい
・新作やモダンの楽器では第3倍音が最も大きいものが多い
・「シャコンヌ」の波形はストラドとよく似ている


■今後の展開
・新作は「シャコンヌ」
・よいオールドの楽器
・この二つだけでやっていけたら本当はいいのだけれど




たぶん、これで全部です。
いや、また思い出すかもしれませんが、
ひとつの記事になるような量はない・・・はず(笑)

しかしまあ、よくもこれだけ話を聞いたものです。
さぞ迷惑なお客だったことでしょう・・・感謝感謝。


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弦楽器店シャコンヌ展示会:お話いろいろ

シャコンヌ展示会の報告、最終回です。
(たぶん。何か思い出したらまた書きます 笑)

今回は色々とうかがったお話を。
新作「シャコンヌ」の開発と、
それに関連してディーラのお仕事について。



■ストラドしか弾けない
・ストラドを鳴らしきれる人は他の楽器が弾けない、という
・弓の毛がまっすぐでないといけない
・楽器の振動を妨げないこと
・弦を横に引っ張ってやるだけでいい
・他の楽器はそうは行かない。弓の圧力がいる
・名手が弾けばストラドは簡単に鳴る
・ストラドで練習していると上手くなる

■目利きについて
・ディーラーを長くしていると、作者の特徴が分かる
・ぱっと見ればだいたい分かるようになる
・たとえニスが上塗りされていたとしても
・作者不詳の楽器としてオークションに出ていることがある
・うまくいくと数十万円で落札できる
・同じように目をつけている入札者がいるとそうはいかないが
・持ち帰ってから詳しく調べてストラドやデルジェスだと分かる
・もちろん、大外れだったこともある
・知らずに売ってしまってから分かったこともある
・そういう掘り出し物の楽器はどんどん減っている
・今はもうほとんどないのではないか

■どこを見れば分かるのか
・作者の特徴がある
・ノミのあと
・ニス
・スクロールの特徴
・木目…同じ木から作られた楽器なら木目がそっくり
・楽器の図鑑と首っ引きする
・マッジーニのチェロはそうやって判別した
・デル・ジェスのチェロはイタリアに一つしかないといわれている
・見てきたらシャコンヌ保有のものとそっくり
・それ以来、デルジェスのチェロとして展示している

■ディーラーだからこそ
・ディーラーなので沢山のオールド楽器を見ることができた
・修理、整備を自分でしている
・表板を外して詳しく検分することが出来た
・それでストラドの設計が分かった
・ニスの二層構造、表板・裏板の設計思想なども共通点として分かった
・上塗りされているニスを削りとると本来の姿が出てくる
・制作を他で習っていたらそうはいかなかっただろう
・よそで修行してきた人はどうしてもその考え方にとらわれる

■「シャコンヌ」
・そこでストラドと同じ楽器を目指したのが「シャコンヌ」
・製作をはじめて5年
・販売をはじめて2年弱
 (偶然にも、私がチェロを始めたのと同じ時期!)
・まだ改良は続いている
・初期のオーナーは後の作品が気に入ったら安く交換できるようにしている
・10年くらいで安定するだろう。そしたら上記制度は廃止する
・はじめのころに売った楽器はこの2年でずいぶん良くなった
・主な理由はニスの変化
・もっともっと良くなるはず

■レンタル
・貴重なコレクションは売っていない
・そのかわり、演奏家、受験生などにレンタルしている
・レンタル会社:カノン。別会社にしてある
・先日の成田達輝さんもここの楽器を使用
 (ロン・ティポーで2位。参考
・だから全て現役で活躍している
・保険料程度の金額でレンタルしている
・保有するストラドのうち2台は現役演奏家がずっと借りている
・その人たちが生きている間は戻ってこないだろう
・それでよい

■なぜレンタルか
・売る人は、あとから買い戻せないといけない
・そのときは売った金額よりも高くなっている(当然)
・税金も支払うことになる
・それでも買い戻せるだけのお金をもってなければ、売ってはいけない



ふう、なかなか濃い話でした。

社長の窪田さんは技術者でもあるということなので、
気難しい方かと思っていたら、
初対面の(まだお客でもない)私に、
モノをあれこれ見せながら、
親切に色々とお話して下さいました。

音響理論などは、好奇心からは興味もありますが、
アマチュア演奏家の私としては、
出来た楽器がよい楽器であれば、それでいいです。
(このあたりはオーディオの考え方と同じ)

なお、これは、
・シャコンヌで伺ったお話を
・私の解釈で書いたもの
です。

私が誤解している可能性もけっこう高いですし、
また、
これらの内容が私の主張ではない、
ということもご理解いただけますよう、
よろしくお願いいたします。

私のいえることは、

「こういうことを言う人がいました」

ということだけです、いまのところ。
自分では何もしていませんので(笑)



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弦楽器シャコンヌ展示会:楽器製作について

昨日の記事から「シャコンヌ」つながりで、
弦楽器店のほうのシャコンヌ、
展示会で伺ってきたお話をメモしておきます。

今回は楽器の設計、製作について。

同社・社長の窪田さんから伺ったお話を、
私の理解でメモしました。
かなり専門的な内容ですので、
充分に理解できているとは思えないのですが、
あくまでメモ、ということで。
なかなか興味深いですよ。


■オールド楽器の秘密?
・ストラディヴァリウスを始めとする、
 「イタリアンオールドの音」は、古いからああいう音なのではない
・そうなるような設計思想があったということ
・その後忘れられてしまっている
・オールド楽器は叩いたときの反応が極めてよい
・軽くタップしただけで、カンカンと驚くほど大きな音がする
・音は物理的現象。全て物理で解明できるはず
・分かってみれば非常に単純なことだった(後述)

■板の設計
・表板は、どこを叩いても同じ高さの音がする
・裏板は、上のほうは表板と同じ。下は少し低い
・組み立ててから叩くと同じ音がする
・叩いたときの反応がよいこと。カンカンと。
・横板(?)も同様
・これで、弾いたときに表板・裏板・横板が全て同じように振動する
・板の中央だけでなく全体が振動すること
・特に裏板が隅々まで大きく振動すること
・それぞれが充分に振動できるには、ガチガチに接着してはいけない
・板の厚さを計測する必要は無い。木にはムラがあるから。
・木が強い部分は高い音がする
・木が弱い部分は低い音がする
・それぞれ同じ音になるように厚みを調整すればよい

■板の仕上げ
・ストラディヴァリウスは板に摩擦で焼きを入れていたようだ
・摩擦することで加熱、おそらくは珪素が酸化される
・表面がツルツルになる
・これをすると叩いたときに陶器のような音がする

■ニス
・シャコンヌでは以前から松脂を使ってニスにしている
・松脂とオイルを混ぜ、煮詰める
・この煮詰め加減でニスの特徴がかわる
・色もかわる
・煮ツメが浅ければ黄金色、深く煮詰めれば赤茶色
・ストラディヴァリのニスもこれだった(参考
・シャコンヌでは以前からこれを使っている
・ストラドのニスは二層になっている
・第一層には浅く煮た黄金色のニス
・第二層には深く煮た赤茶色のニス
・オールド楽器の色はこれで全て再現できる
・顔料など色をつけるためのものは一切加えられてない
・浅く煮たニスは柔らかい。低音が出やすい
・深く煮たニスは硬い。高音が出やすい
・必然的にヴィオラでは色が浅めになる
・二種類のニスを混ぜてしまうと全然ダメ
・混ぜずに塗れば両方の音がする
・混ぜてしまうとどちらの特徴もなくなってしまう
・絵の具の色と似ている
・古い楽器で裏板の真ん中が黄色いのは、第二層のニスが剥げたため
・経年変化で板が硬くなるので、これはかえって都合が良い
・表板の素材は松。ニスも松の樹脂(松脂)というところが面白い
・それでなじみがいいのかもしれない
・このニスは乾きづらい
・日光にあてて乾かす必要がある
・色々な化学変化が起きているはず

■設計思想
・ストラディヴァリの設計思想の基本はきわめて単純
・楽器全体が一体となって大きく振動すること
・ただし、全音域にわたって
・色も形も性能を追求した結果、自然とそうなったもの
・見た目がストラディヴァリのようでも、板厚の設計が違えば違う音がする
・ニスの色も性能を追求した結果
・そのため外観だけオールド楽器の真似をすることには意味が無い

■遠鳴りとは
・よい楽器は奏者にはあまり音が聞こえない
・それはなぜか?
・表板と裏板が逆位相で振動しているのではないだろうか
・そうすると奏者の耳はちょうど節に位置する


これ、今日書いたのですけれど、
一週間前のことなのによく覚えていて自分でびっくりです。
よほど印象が強かったのでしょうね。

特に設計思想については、
私のつたない知識の範囲ではありますが、
とても素直に納得できるものでした。

もうちょっと音響工学の勉強をしてみようかな。



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色々な疑問が暫定的に解決しましたよ。
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チェロによる「シャコンヌ」の演奏

J.S.バッハの「シャコンヌ」といえば、
無伴奏ヴァイオリン音楽の頂点、といっても、
特にお叱りは受けないであろう、
このジャンルの名曲にして有名曲。

多声音楽を好んだ対位法作曲家のバッハのこと、
この曲でも重音が頻出し、
ヴァイオリンでも弾くのが結構難しい、そうです。

しかし、あまりにも素晴らしい音楽のため、
他の楽器の人が演奏することもしばしば。
私はピアノでの演奏の実演に接したことがあります。


さて、では、サイズからは
ヴァイオリンの「お兄さん」ともいうべき※、
チェロではいかがでしょう、というのが、
本日紹介しますYoutubeの動画。
※ちなみにヴィオラはお姉さん。バスはお父さん。






いやはや、すごいですね。弾けるんですね。
きっとこの奏者の方は、
この曲が大好きなんだろうなぁ、と思います。
なんだか思い入れが伝わってくる気がします。


この曲を弾きたいと思うチェロ奏者は、
他にもたくさんいるようで、
私の先生も練習しているのを目撃したことがありますし、
下記で紹介したCDにも収録されています。

レタスは白菜の替わりになるか? 
ヒルガー J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのチェロ編曲





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私も弾きたいです。5度下でもいいから(笑)
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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

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水の薫り
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サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
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ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
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ショパン・チェロ曲集
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◆ 今弾いてる楽器  ◆
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