スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「私はどこ?」 協奏曲の録音でさまよう


当ブログの読者の方々はおおかたご存知とは思いますが、
クラシック音楽の曲の様式のひとつに、

「協奏曲」

というものがあります。

たいていのばあい、「協奏曲」というと、


「独奏楽器」+「オーケストラ伴奏」

というやつでして、
上記の「独奏楽器」が、

 ピアノならば、ピアノ協奏曲
 ヴァイオリンならば、ヴァイオリン協奏曲
 チェロならば、チェロ協奏曲

などと呼ばれます。

(例外的に独奏楽器が複数いるのもありまして、
 一例としてはこちらの記事で紹介しました、
 ベートーヴェンの「三重協奏曲」というのがあります)


さて。


うちはチェロブログなので、
ただ「協奏曲」とだけいえば、
それは当然チェロ協奏曲のことをさします。

先日、

こちらの20枚組みCDから、
トルトゥリエ【20枚組】
ttr.jpg


CD5に収録されています、
ドヴォルザークのチェロ協奏曲を聞いていたところ、
私はすっかりさまよってしまいました。

というのは、この録音、

 トルトゥリエのチェロは、目の前で聴いているような音がする

のに、

 オーケストラは、客席後方で聴いているような音がする

のです!

これはただ独奏チェロの音量が大きいというだけではありません。

近くで聞いたときと、
遠くで聞いたときでは、
聞こえる音の種類が違いますよね。

たとえばチェロの場合、
すぐ近くで聞くと、
弓が弦をこするカリカリという音が結構聞こえますし、
奏者の呼吸や衣擦れの音も聞こえます。

しかし、離れて聞くと、
上記のような雑音的な音はたちまち聞こえなくなり、
チェロの「音」というよりむしろ「響き」のようなものが、
よく聞こえてきます。

オーケストラも同じで、
最前列で聞いたときと、
後方で聞いたときとでは、
音の「まとまり感」が違います。
(たいていは後ろのほうで聞いたほうがまろやかな感じの音に聞こえます)

で。

この録音では、
トルトゥリエの弾く独奏チェロについては、
それこそ「松脂が見える」のじゃないかというほど、
目の前のクッキリな音なのですが、

オーケストラについては、
遠くのほうから聞こえてくるような、
少しぼやけたような感じはするものの、
柔らかい響きになったような音が、
聞こえてくるのです。

そのため、

「チェロとクラリネットの掛け合い」

のようなシーンになると、
私の目の前にいるチェロと、
ずっと後方にいるクラリネットが、
遠く離れた状態でお互いに呼びかけあっている・・・
ように聞こえてしまうのでした。


いっぽう、同じCDセットの中に入っている、

 CD7 サン=サーンス チェロ協奏曲

ではそんなことはなく、
どっちも同じような場所にいるように聞こえます。

オーケストラに対して、
チェロの音量が不自然に大きいということはなく、
むしろ、

 オーケストラの中から、独奏チェロの音が浮かび上がってくる

といった感じ。

ホールで聞くヴァイオリンやチェロの協奏曲の演奏では、
なんといってもすぐうしろのオーケストラに弦楽器が何十人もいるわけですから、

「音量で負けない」

ということはあまりなく、

「音色・響きが際立つ」

ことによって、
独奏がちゃんと「聞こえてくる」ように感じています。


チェロ協奏曲の主役は確かに独奏チェロですから、
その音を大きく、はっきり収録しよう、という意図は分かるのですが、
ある程度の再生能力があるオーディオで聴けば、
こういう不自然さはバレバレになってしまいます。
レコード会社の皆様には、ぜひ、自然な録音をお願いしたいものです。




bann2.gif
オーケストラの木管楽器にも同じことが言える。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

この曲を弾きたい、のお手本集

昨日の記事で書きました、
これから練習しようと思う曲。

・夢のあとに (フォーレ)
・シシリエンヌ (フォーレ)
・美しきロスマリン (クライスラー)
・ヴォカリーズ (ラフマ)
・無言歌 (メンデルスゾーン)
・エレジー (フォーレ)
・アンダンテ・カンタービレ (チャイコ)

今日はYoutubeから、
主に「おじさん」の演奏で紹介しますね。


夢のあとに

この方が「おじさん」です。


シシリエンヌ

もう一曲、「おじさん」の演奏で。


美しきロスマリン

軽快な部分とまんなかの歌うところの対比が鮮やかです。
終わり際のは…アクシデント?それともわざとかな。


ヴォカリーズ 

下に書きましたように、この曲はペレーニさんの演奏が絶品です。


無言歌 

こちらはデュ・プレの演奏で。


エレジー 

こちらの記事で、
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-9.html
トルトリエの演奏を紹介しました。


アンダンテ・カンタービレ 

ラストレリ・チェロ四重奏団です。上手い!


なお、「夢のあとに」「無言歌」「ヴォカリーズ」については、
こちらの記事でも紹介しました、
http://kukulo.blog83.fc2.com/blog-entry-11.html
ペレーニさんの演奏が私は好きです。





bann2.gif
ロスマリンはクライスラーにはかなわない。
関連記事

テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

ロマンチックな小曲選びはフォーレが大活躍

昨年はバッハ一辺倒だったのですが、
今年は他の小曲もやろう、ということで、
曲選びをしております。

バッハはけっこうガッチリカッチリした感じで、
あまり歌うという感じにはならず、
(これは私がバッハで歌える力がないだけですが 笑)
16分音符ばっかり、かつ、
比較的低いポジションでした。

そこで小曲では、
・けっこう高音も出てきて
・長い音符が多くて
・良く歌うロマンチックな曲
にしよう、と方針を決定。

チェロ名曲31選
31sen.jpg


や、

おじさんの演奏を聴きながら選曲。


結果、次の7曲を選びました。


・夢のあとに (フォーレ)
・シシリエンヌ (フォーレ)
・美しきロスマリン (クライスラー)
・ヴォカリーズ (ラフマ)
・無言歌 (メンデルスゾーン)
・エレジー (フォーレ)
・アンダンテ・カンタービレ (チャイコ)

どれもきれいな曲でしょう。
フォーレのエレジーはちょっときれいなだけではすみませんが、
これは絶対に「弾きたい曲」です。

(今気付きましたが7曲中、3曲がフォーレですね。
 この選択基準だとやっぱりこうなりまうね 笑)

まずは「夢のあとに」から練習しようと思います。
楽しみだ。


bann2.gif
フラット3つか・・・ホ長調?
関連記事

低弦の空振りはじっくり弾いた振りをして



先日のレッスンの記録で書き忘れていたことがあったので追加。


■最後の重音
・まずは音の流れを把握すること
・上2弦だけで弾く練習をするとよい
・それに下の音(A)を足す、というイメージ
・低弦側を弾く時に駒よりにならないよう気をつける
・最後は下2本と上2本の間に無音が出来ないように
・滑らかに移弦すること
【ここが一番難しいです、この曲は】



■低音をじっくり鳴らす
・16分音符の低音が多い
・発音(音の立ち上がり)を良くするのが課題に
・弓元よりで弾けるようにすること
・指板より、時には指板上で弾けるようにすること
・発音で空振りしたら、鳴りだすまで弾いてしまうとよい
・理屈ではルバート、ということになる
・丁寧に弾いてると言ってもらえる(笑)
・弾いていて落ちつくことが出来る
【なんと!】


たいていはベース音なので、
ここでルバート気味になってもおかしくはないのですが、
技術的な観点からすると、
これは一種のゴマカシ技でもありますね(笑)

しかし実際先生にお手本を見せて頂くと、
それが結構自然で驚きました。

16分音符の同じような音形が延々続いていると、
ついついだんだん速くなってしまったりするのですよね。
そういう時に、
「一回落ち着いて仕切り直す」
という効果があるように思います。



bann2.gif
関連記事

テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

八幡市民オーケストラ 第37回定期演奏会

演奏会に行ってきました。

八幡市民オーケストラ 第37回定期演奏会
八幡市文化センター
指揮:中井章徳
ウェーバー 「魔弾の射手」序曲
ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容
ブラームス 交響曲第4番
http://www.yawata.org/yawata/info/index.html

このアマチュア・オーケストラは、
コンサートマスターの方が大学の先生でして、
私も学生の頃に講義を受けたことがあります。
そういう縁で。

感想をちょこちょこ。

・ウェーバー 
この曲に限らず、オペラの序曲というのは、
色々なメロディが出てきてコンパクトにまとまっているので、
聞いていて結構楽しいです。
最後は元気良くというのもお約束。


・ヒンデミット
私はこの作曲者の曲はあまりピンと来ないのですが、
今回もところどころ、「面白い」「きれい」とは
思ったものの、全体としては、
「うーん、なんだか派手に騒いでたなぁ・・・」
という印象に。
途中、ファゴットが結構長いソロを吹くところがあって、
これはちょっと驚きました。結構良かった。
チェロと同じ中低音楽器なので親近感があります。


・ブラームス
これはとても良かった!
チェロの聴かせどころも沢山あって満足。
けっこうしっかり聴こえてきました。
トップサイドで弾いていた女性奏者の右手の動きが
軽やかで勉強になったのと、
オーボエの鮮明な音色に、
クラリネットの安定感も印象的でした。
この曲は4楽章ともそれぞれに魅力的なのですが、
私は3楽章が一番好き。
1楽章の染み入るようなメロディで始まって、
神々しさをも感じる2楽章から一転して、
堂々快活元気一杯になります。
3楽章が終わったところでいつも拍手しそうになります。

そうそう、普通、最後のほうで金管が咆え出すと、
弦楽器の音なんて全然聞こえなくなったりするのですが、
今回はずっと聞こえました。
これは今日の人たちのバランスが良かったのか、
私の耳が弦の音を聞き分けられるようになったからなのかは、
ちょっと分かりませんが(笑



チェロ始めてから合奏はほとんどしていないので、
たまにこういうの聴くと合奏したくなります。
もともと室内楽がやりたくて始めたので、
必ずしもオケでなくてもいいわけですが(笑





====== 今日の1枚 ======
bra4.jpgAmazon HMV

ブラームス 
 交響曲第4番
 悲劇的序曲
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
管弦楽:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

と、いうわけで、ブラームス4番のCDをご紹介。
私はあまりオーケストラのCDを持っていないので、
この曲はこの録音だけしか聴いていないのですが、
この方々の録音の例に漏れず、美しく流麗。
ブラームスに渋さを求める向きには物足りないかとも
思いますが、私の好きな3楽章はこれでOKです(笑)
===================
にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

関連記事

テーマ : チェロ
ジャンル : 音楽

bann2.gif

プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

アクアトリニティ
水の薫り
aqua.jpg


サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
3202110926.jpg


ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
masong.jpg


トゥルルス・モルク
ショパン・チェロ曲集
mork.jpg


ミクローシュ・ペレーニ
ウィグモア・ホールライブ
perenil.jpg



◆ 愛用スピーカー  ◆
 Timedomain Light
light1.jpg
 



◆ 愛用の消音器 ◆
 マイ・ミュート
mute2.jpg



◆ 今弾いてる楽器  ◆
Cao工房 ゴフリラーモデル
IMG_0894_4.jpg

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
ブログ広告ならブログ広告.com
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。