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晩秋の空に響く凱歌(2):フルニエ ブラームス/チェロソナタ第2番

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本日紹介します演奏は、
 ブラームス チェロソナタ第2番
 チェロ ピエール・フルニエ
 ピアノ ルドルフ・フェルクス
です。

このブログを始めて、
チェロCDの紹介記事を書き始めたとき、
まずはチェロの代表的名曲から・・・と思いまして、
・ロストロポーヴィチによる、ドヴォルザークの協奏曲
・ヨーヨー・マによる、バッハの無伴奏
・デュ・プレによる、エルガーの協奏曲
・フルニエによる、ベートーヴェンのソナタ
と記事にしていきました。

私の思っている「チェロの代表的名曲」としては、
この次に「ブラームスのソナタ」が来るべき・・・なのですが。

この曲の演奏について、
チェロ音楽の代表的名曲なだけに、
名手の名演奏が目白押し。
私の手元にあるか、借りて聞いたことがあるものだけでも、
・ヨーヨー・マ&アックス
・ロストロポーヴィチ&ゼルキン
・デュプレ&バレンボイム
・フルニエ&フェルクス
・モルク&ラーゲルスペッツ
・カザルス&ホルショフスキー
とありました。

ほかにもシュタルケル&シェベックや、
フルニエ&バックハウスの演奏が有名なようです。
また、ペレーニ&コチシュ、
ブルネロ&ルッケジーニの演奏も聴きたいと思っているのですが、
いずれも未聴です。

むろん、他のチェロの名曲でも、
名手の名演奏が沢山ありまして、
例えば、チェロを始めて間もない私でさえ、
バッハ無伴奏は10セットくらいは持っています。

しかし、これまでに紹介してきましたチェロの名曲については、
どの演奏家の演奏もそれぞれに素晴らしいとは思いつつも、
「でも私が好きなのはこれ」というような、
個人的嗜好が明確にありました。
ですので、
「この曲の「好きな演奏」として、これをまず紹介したい」
というのを考えるのには困らなかったのです・・・が。

今回はそうはいきませんでした。

つまり、
ブラームスの2曲のチェロソナタについては、
「どれも好きなんだけどどうしよう」
となってしまいました。

ヨーヨーマの美音が味わえる完璧な演奏、
デュプレとバレンボイムの情熱的な演奏、
ロストロポーヴィチの豪快な演奏、
モルクの艶のあるスケールの大きな演奏、
カザルスの堂々とした推進力のある演奏、
フルニエの気品漂う演奏・・・など、
それぞれに好きな点があって、
迷っていたのです。

そこで、
どうやって選ぼうか・・・とずっと考えていました。
いえ、いずれこのシリーズを続けていけば、
同曲異演も取り上げることになるだろうとは思うのです。
でも、やっぱり最初の一枚となると・・・。

そこで、消去法でいくことにしました。

まず、モルクの演奏は、チェロは素晴らしいのですがピアノがイマイチ、迫力が足りないような気がするので落選。
ヨーヨー・マは美しいのですが、ブラームスの曲には「アク」がほしいと思うこともあるので、ちょっと綺麗すぎるということで落選。
ロストロポーヴィチ&ゼルキンは、それぞれ素晴らしい演奏ではあるのですが、アンサンブルがときどきピタっとこない(ずれてる、というほどではないのですが)こともあって、落選。
デュプレ&バレンボイムは、デュプレのチェロは言うまでもなし、ピアノもバレンボイムですから当然素晴らしい。アンサンブルも、もちろんぴったり。ですが、激しいところはOKでも、私はブラームスの寂寥感が好きなので、ちょっと渋さが足りないと思うところもあって、落選。
カザルスは第2番しか持っていないので、2曲セットで紹介できないので落選。

というわけで残ったのが、フルニエ&フェルクスだったのでした。
いや、なんだか、
ただ私がフルニエを好きなだけという気もしますね(笑)


さて、先の記事では、
秋といえばブラームス、ということで、
「晩秋の空に響く凱歌(1)」として、
チェロソナタ第一番を紹介しました。

なぜ「秋」の曲を真冬の今頃に?
といいますと、
秋のうちに紹介したかったのですが、
上記のように、誰の演奏で紹介しようかと、
迷っているうちに今になってしまったのです。

とはいえ、
冬来たりなば春遠からじ、
春がすぎたら夏が来て、
そしたらやがて秋がきますから、
まあよしとしましょう(笑)

さて本日は、
そのフルニエ&フェルクスの演奏によりまして、
第2番のソナタを紹介したいと思います。


くらーく始まる第1番とは違って、
こっちは長調でいきなり明るく始まります。
1楽章から急テンポで、
ピアノの短い前奏のあとにフォルティシモで走り出すチェロ。
ピチカートでつぶやく2楽章、
3拍子で少し暗い3楽章を経て、
4楽章は「凱歌」そのもの。

ブラームスのこの音楽は、
例えばシューベルトのアルペジオーネ・ソナタのように、
えもいわれぬ美しさを備えているわけではありません。
また、
ベートーヴェンの3番のソナタのように、
雄大な楽想が溢れているというわけでも、
ありません。
さらに、ラフマニノフのソナタのような、
華があるわけでも、ありません。

第2番のソナタは、
全体としては明るく輝かしい、力強い音楽で、
様式としては紛れもなくロマン派音楽で、
中には美しいメロディもある。
にもかかわらず、
遙か遠くまでは飛ばず、
ある意味ではなんとも「普通」の音楽のように、
私には感じられます。

この記事を「晩秋の空に響く凱歌」と題しましたが、
その歌はあくまでも、地上で歌われている。

地面に立って、
しかし青空に向かって歌い上げる、
「にんげん、ブラームス」の心。

こういう音楽が楽しめるようになってきたのは、ここ数年のことです。
まだまだ世間的には若いとされる年齢でしょうけれど、
歳はとってみるものだなぁと思うのでした。

10年後、20年後にこの音楽がどう聞こえるか、楽しみです。


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本日紹介しました演奏は、
 ブラームス チェロ・ソナタ第2番
 チェロ ピエール・フルニエ
 ピアノ ルドルフ・フェルクス
でした。

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プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


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サイトウ・チェロ・アンサンブル
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ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
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ショパン・チェロ曲集
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