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バッハのミルフィーユよりも食べやすい? パッヘルベル鍵盤作品集II フランツ・ラムル

pachel.jpgAmazonHMV


パッヘルベルといえば、カノン。
カノンとえいば、パッヘルベル。

・・・と書けてしまうほど、
わが国ではいわゆる「パッヘルベルのカノン」が、
こよなく愛され、演奏されていますね。

Youtubeでも色々な演奏が見つかりますが、
学生さんの演奏らしきもので、
ちゃんとチェロの通奏低音からはじまっているものを。

(第三パートがヴィオラですね。本来はヴァイオリン3パートです)

一見シンプルなようですが、
折り重なる弦楽器の和音の響きや、
親しみやすく懐かしさを感じさせるメロディ。

細かいリズミカルな音型を連ねて、
頂点のカンタービレに至るまでの感動的な盛り上げ方、
そしてお約束通りにきれいに収まるコーダなど、
愛される理由には事欠かない曲です。

そうそう、これを編曲した合唱曲「遠い日の歌」というのが、
私のいた中学校では毎年の合唱コンクールで人気でした。
私たちのクラスでも歌ったことがあります。
(もっとも私は指揮だったので歌ってないのですが 笑)
「カノン」の人気の一部はこの合唱曲に依っているのかもしれませんね。
歌詞も中学合唱曲ぽくてストーリーがあるようなないような(笑)、
でも印象的な詩です。

しかし。

あまりにも広く愛されているが故に、
クラシック音楽の熱心な愛好家の方々からは、
かえって避けられているような、、、気もします(笑)

きっとその理由は、
実はもともとは「カノンとジーグ」という曲で、
カノンのあとに軽快なジーグを続けて演奏されるよう、
作曲されているにも関わらず、
カノンばかり演奏されるとか※。
美しいとはいえ深みにかけて通俗的であるとか。
カノンとは「輪唱」のことであるのに、
この曲独自の標題だと思われがちだとか。

とはいえ、
やっぱりカノンを聞いて美しいとか、
弾いて楽しいとか感じられるのですから、
メクジラたてることもなかろう、
というのが今の私の考えです。

※なお、こちらのカラヤンのCDでは、ジーグも聴けます。
karahanpahhe.jpg
カノンとジーグ以外にも素敵な演奏が沢山入って、
私はけっこう好きです。



さて、ようやく本題に。


冒頭に書きましたように、

 パッヘルベルといえば、カノン。
 カノンとえいば、パッヘルベル。

と思われていたとしても、
パッヘルベルさんがこの曲しか作らなかったはずはなく(笑)
他にもよい曲が色々あります。

先日、航空機に乗った際に、
機内サービスのメニューにありましたのが、
こちらのCD。

pachel.jpg
パッヘルベル鍵盤音楽 第2集
オルガン/ハープシコード フランツ・ラムル


パッヘルベルの鍵盤音楽集です。

なかみは、
フーガ、トッカータ、リチェルカーレ、コラール、
それに組曲。
バッハのレパートリーでよく見かけるジャンルですね。
組曲がハープシコード、それ以外はオルガンです。


バッハの音楽を、
もう少し単純にして、
精密さを緩めて少しアバウト(笑)にし、
そのかわりに旋律の美しさを増したら、
だいたいこんな感じになりそう。

オルガンは特に響きがどんどん重なって、
豪華な気分になれます。
バッハと違って頭が疲れないのもいいところ(笑)

例えて言うなら。

バッハの音楽が、
フレンチ・レストランで出される、
ミルフィーユだとしましょう。

これ以上ないほど薄いパイ皮をパリッと焼き上げ、
間に数種類のクリームや、
丁寧に下ごしらえされた様々なフルーツをはさんで3段に重ね、
真っ白で大きな丸いお皿の中心にぽつり。
周りには軽くベリー・ソースが流してあるだけ。

これを上手に食べるにはなかなか手ごわいのですが、
パイ皮を丁寧に割って、クリームや果物と一緒に食べると、
口の中で全ての味わいが溶け合います。

甘さはほどほど、むしろ控えめで上品な味わいで、
滋味が感じられ、食べ終えたあとにしみじみと満足。


だとすると。

パッヘルベルの鍵盤音楽は、
パリ・ブレストでしょうか。

シュー皮の間にカスタードクリームと生クリーム、
それからやや大きめに切った果物。
ナイフでざっくり切って頂きます。

やや大味なところはあるものの、
生地、フルーツ、クリームの組み合わせは、
やっぱり美味しい。

ものすごくというほどではないにしても、
バッハよりは甘く、
わかりやすい満足感があります。

収録曲の中では、
9トラックの「Ciacona」のメロディが特になじみやすく、
気持ちよく浸ることが出来ました。
弦楽器で演奏しても楽しそうです。
最後の組曲も明るく華やかで楽しい。

パッヘルベルの鍵盤音楽、
これまではラジオでときたま流れてくるのを聴くだけでしたが、
なかなか楽しいですよ。



-------------------------------
本日紹介しましたCDは、

 パッヘルベル鍵盤作品集 第2集
 オルガン/ハープシコード フランツ・ラムル

でした!

pachel.jpgAmazonHMV
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bann2.gif
「カノン」は、アニメ作品・新世紀エヴァンゲリオンの旧劇場版でも印象的に扱われていました。
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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

No title

生きていますー!!いや、どっちかって言うと死んでるかも・・・

カノンと言えば、前弾いたときに
「低弦はこの2小節を27回繰りかえしだから☆」
といわれましたねぇ・・・
今でもカノンと言われたら殺意を覚えます。

でも、パッヘルベルのほかの曲にはなんとなく興味があって。
たしかに、バッハよりは軽そうだ。
パッヘルベルの曲でチェロの曲はないですかね?

◆poplog様

生きているみたいですね(笑)
あなたにはこの動画を捧げましょう。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3497050

パッヘルベルのシャコンヌ!

こんにちは。
このCDは持っていませんが、パッヘルベルシャコンヌ ヘ短調」はいい曲ですね。
「隠れた名曲」といっても過言ではないと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=NXpM7nbI9oI&feature=fvst

◆木曽のあばら屋様

ご紹介の演奏、聴いてみました!
パッヘルベルのシャコンヌ、これは素敵ですね。
雰囲気は例のカノンに近い。
カノンの入ってるCDの裏面(古い 笑)に入れたい感じです。
bann2.gif

プロフィール

ククーロ

Author:ククーロ
18歳のときに「チェロを弾こう!」と決め、28歳でようやく始めました(2009年2月)。練習の記録と好きな音楽の紹介をしています。よろしくお願いします。京都在住です。


◆ お気に入りCD ◆

アクアトリニティ
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サイトウ・チェロ・アンサンブル
クレンゲル「讃歌」
3202110926.jpg


ヨーヨー・マ
ソング・オブ・ジョイアンドピース <歓喜と平和の歌>
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ショパン・チェロ曲集
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ウィグモア・ホールライブ
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